2017年05月24日

教案作りに時間がかかりすぎる教師の特徴

教案作りには時間を相当かける日本語教師は、かなり多そう。

私の周りにも、実際いますし。

かなり前にも、日本語教師の教案作りの生産性について書いてるんですけど(ちきりんさんのブログエントリ「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻 と日本語教師の生産性)、こちらはどっちかっていうと「授業のクオリティを上げるために、できるだけ作業時間を減らそう!」っていう文脈。

今回は、もっと純粋に「教案作りに時間を使いすぎるとどうなるか?」について書きます。

というわけで、まずは時間をかけすぎる教師に共通する特徴を書いていってみます。


☆☆☆☆☆☆☆ 


1 「機会損失」という概念が無い人

私、ずっとこの「機会損失」については書いてきましたが、それはなぜかというとこの概念を得たことによって、かなり思考や行動が良い方へ変化したから。

でも、この概念を知ってる人は多いと思いますが、本当の意味で理解してる人はきっと少ないです。

で、これは金融や経済などでよく出てくる概念で私もその文脈で最近使いましたが(日本語教師のためのマネーハック 機会損失の概念と「銀行預金は元本保証だから安全資産」という思い込みの落とし穴)、 今回書いている「機会損失」は、「その行動をしなければできていたかもしれない、生産的な行動ができなかったことによるロス」と定義します。

つまり、例えば「教案作りに3時間かかった時に、もしその3時間を他のことに使っていたらどんな生産的な活動ができていたか?」と考えるってこと。

例えば、その時間を教案作りに使ってなかったら、趣味の時間を持てたかもしれないし、料理ができてたかもしれない。あるいは、掃除をしてリフレッシュできてたかもしれません。

そして、こういう時間って、仕事の犠牲になりやすいので、逆に考えると趣味や料理や掃除がしたいのにできてないのは、教案作りのような行動に際限なく時間を割いているから。

また、家族がいる人は、あなたの作業で家族が犠牲になったり我慢を強いられたりしてませんか?

私も、家族じゃないけど親しい日本語教師と約束をしていたのに、「まだ作業が終わらないから」ってブッチされた経験あります。

ん〜先にしておいた約束は、反故ですか・・・

このように、機会損失の概念を理解してないと、様々なことを失っていきますよ。

親しかった友人の日本語教師が、私の信用を失ったように。


2 「この中のどれが一番大切ですか?」と聞かれて「全部大切です」とか答える人

簡単に書けば、プライオリティを考えてない人です。

こういう人って、優先順位がつけられないんですよね。

そして、すべての作業を等価で行う傾向があります。


3 直前に始めてその時に全部やろうとする人

あなたは小学生の時に、夏休みの宿題は計画的にできてたタイプですか?

私はできなかった側の人です。

ただ、これについては自分でもよく把握していたので、意識的に直しました。

完全に改善されているかというと自信はありませんが、小学生の時とはかなり変わりました。

で、例えば日本語教師は担当する授業の内容は、かなり前に分かってますよね?

学校によって違いますが、一般的には専任講師がカリキュラムや日割りの進度を決定し、進度表などを早い段階で担当講師に配ります。

にもかかわらず、直線に準備を始めて自転車操業状態に陥ってる人の多いこと、多いこと。

私の経験からすると、直前に準備を始めて授業に臨んでしまうと、かなりの確率で「あれはこうやればよかったかも!」みたいな感じで、後でより良いアイデアが浮かんで後悔することが多いです。


4 完璧に準備しようとし、細部まで詰める人

こういう人も多そう。

私はあまり細部まで考える必要はないって思ってます。

なぜなら、授業は生き物で当初こちらが全く想定していない質問や発話が、どんどん出てくるから。

そうなるのが分かっているのに、細部まで想定して教案を作るのって、時間の無駄でしかありません。

なので、授業は「想定してても、それ以外の突発的なことが起きる」っていう前提を持っていた方が良さそう。

その上で、そうなった時にどう対処するのかっていう、臨機応変さが求められそう。


5 自分の作業効率を実際より大きく見積もっている人

私がこのエントリを書こうと思った直接のきっかけは、このことに気づいたから。

ちょっと話が変わりますが、私はgymに定期的に行っていて、作業が遅くまでかかった時は事務の肩に「今日は何時までいらっしゃいますか?」って聞きます。

なぜかというと、私はジム用品を極力職場に置いておきたくて、その雨には事務方が帰る前に教務室に戻ってきてそれを置いておかないといけないから。


で、例えば私が聞いた時の返事が「7時」だったとして、私がその時に帰ってきても大概はそれ以上そこにいてはることが多いです。

つまり、事務方としては「7時に終わると思っていた」けど、実際はそれ以上に業務に時間がかかっているってことになります。

これは、「自分の業務効率だとこの時間でできるだろう」って思っているものの、実際はそれ以上に時間がかかっていて、それはつまり自分の能力を大きく見積もっていて、実際はその能力が追いついてないってことです。

教案に時間がかかる人って、こういうことにも陥ってそう。


☆☆☆☆☆☆☆


 このエントリでは、教案に時間がかかりすぎる教師の特徴のみを書きましたが、どこかでそれぞれの項目を払拭するための方法論を書こうと思ってます。


ほな、さいなら! 


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akky_san at 10:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)教師 

2017年05月23日

わぁ〜ん ごめんなさい!第30回日本語教師勉強会は、予定を大幅に変更させてください!

マジですみません。

5月27日(土)10:00〜12:30予定の「第30回 日本語教師勉強会」は予定を変更して、9:30〜10:30ってことにさせてください

えらいすいまへん orz


私、この日に清貴くんのライブ参戦のために仙台に飛ぶっていう予定を、Googleカレンダーに入れるのをすっかり怠ってしまってました。

ちなみに、清貴くんのHPはこちら ⇨ KIYO | Official Website

などと、さりげなく宣伝してみたり。


13時のフライトで、できれば10時半には大淀コミュニティセンターを出たいので、この時間設定に。


こちらのミスなので、もちろん参加費はいただきません。

ただ、1時間っていう時間で何ができるのか・・・


まあいつもみたいな流れは無理だし、先生方とのフリートークはタイムマネジメントが非常に困難なため、今回は割愛します。


また、今回は特に模擬授業も依頼はしていないため、そういうのも無し。


というわけで、ご参加予定の先生方からのご意見・ご要望を広く募集します。

その内容によっては、その中の一つを採用ってことになるかもしれませんし、いくつかのご意見をミックスするかもしれません。


なので、何か「これやって欲しい!」っていうのがあったら、 akky まで直接ご連絡ください。


例えば、「 akky が皆さんの質問に全て答えます!」的なものとか?


アカン・・・盛り上がらなそう。さらに寒そう。


まあ、日本語以外のことでもそこまでプライベートなことでなければ答えられますけど。


例えば、ブログでも取り上げた2拠点生活のこととか、資産運用のこととかでも全然OK。


ただ、2拠点生活はともかく、資産運用とか金融に関しては、ホンマに反応がなかったw


リアル生活での私の周りの先生とは、反応が全然違ってました。


もちろん日本語関係でも全然OKです。


ブログでは書いてないんですけど、最近読んだ日本語関係の本の中でもよさそうなものがあったりしましたしね。


もちろん、「そんな短時間では参加しない!」っていう選択も全然あり!


私も先生の貴重な時間をいただいていて、それに見合った価値を返せないってことになるかもしれませんし。


色々書いてきましたが、


1 ご参加予定の先生は、その旨を教えてください

2 また、何か1時間以内でできそうなことで、先生からのリクエストがあればぜひ教えてください


っていう2つをお願いしたいです。


ほな、さいなら!


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akky_san at 21:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)勉強会 | 第30回

2017年05月22日

今回の小論文のテーマは「イメージではなく根拠に基づいて考えよう」、トピックは「今世紀における人類にとっての脅威」 そしてスマホ利用許可→禁止へ

もうね、このクラスの学生、印象論で小論文書きすぎ。

ほんで、その印象が現実と乖離しすぎ。

先週の「あなたの友達が日本に留学するとしたら、あなたは勧めますか?」っていうトピックでも、「日本の大学は世界的にも高いレベルであり・・・」みたいなことを書いてた学生が数人。

いやいや、逆ですから。

そこで、こちらのデータ(【最新版】世界大学ランキング2016-2017!日本の大学の気になる順位は?)を配ったら反響が大きかった。

だめ押しで、「いかにあなたたちの勝手なイメージと現実が違っているか」を実感して欲しかったので、日本・韓国・中国・香港の65歳以上の自殺率の高さをランクづけしてもらいました。

彼らの予想では、

1 日本

2 韓国

3 香港

4 中国

でしたが、実際は

1 韓国

2 中国

3 香港

4 日本

です。


というわけで、いかに自分たちが持っている先入観や固定概念があてにならないかを感じていただきました。

その後、ちょっとした練習をしたんですけど、この練習についてはまた別エントリで書くかも。


で、何かを述べようとするときには勝手な思い込みのイメージではなく、「根拠」が必要であると説明。

ただ、今彼らが知っているこの「根拠」に当たるデータなどがおそらく少なすぎるので、今回は、


1 スマホで根拠を探す時間・15分間(スマホ使用許可)

2 その根拠を元に文章を書く時間・残り時間(スマホ使用禁止)


という流れに。

なぜ文章を書いている時にスマホ使用を禁止したかというと、


・剽窃(ひょうせつ)を防ぐため

・辞書を使わせないため


剽窃というのはざっくり書くとパクリです。

文章をそのままダラダラ写されてもね・・・

あと、辞書は使ってもいいとは思うんですけど、そうするとかなり時間がかかるんですよね。

書くの遅いんです、彼ら。


今回のトピックに「今世紀における人類にとっての脅威」を選んだ理由は、


・その脅威について述べる時に、どんな根拠が必要になるか

・その根拠から導き出される推論に妥当性があるかどうか

・具体的にどんな世界になるのか、細部まで想像できるか


というあたりが知りたかったから。

あ、構成としては


1 脅威の紹介

2 それが脅威になる理由

3 そこから予想されること

4 (その解決策)


です。

4が( )になってるのは、思いつく人はできるだけ書いて欲しいけど、ハードルが高いから書ける人だけ書いてもらうため。


このトピックって、下手したらめっちゃ子供っぽい幼稚な文章が出来上がるんですけど、そのあたりどうなるんだろうと思っていたら、子供っぽくはないんですけどかなり「時代遅れ」で「認識不足」な内容を書いた学生が2名ほど。


ベトナム人男子A

・地球温暖化

二酸化炭素の増加で地球全体の温度が上がり、さらにそれがオゾン層の破壊にも影響を与える。


古いです。すでに地球全体の環境問題っていうと、エネルギー不足、食糧不足、水不足がメインストリームになってる気がしますけど。

で、二酸化炭素はオゾン層破壊の主犯じゃないです。

ベトナム人男子B

・大気汚染

工業化が進みつつある現代では、世界的に大気汚染が進んでいて、さらに雨が降ると海洋汚染にもつながる。


工業化が進んでたのって、何世紀か前じゃない?

確かにベトナムではそうかもしれないけど、それを世界全体にすぐさま当てはめるんです。

各地域の事情の違いなんかには、考えが及びません。

で、雨が降ったらって・・・

少なくともそういう現象を、私は見聞きしたことないです。


まだ、詳細に全員の文章を読んだわけではないんですけど、とりあえず気になったのはこの2人なので、今回書いてみました。


ほな、さいなら!


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