2017年05月28日

第30回日本語教師勉強会 初級クラスの語彙確認の一つの方法の提案と金融リテラシー

昨日、第30回日本語教師勉強会も無事終了。

今回も初めましての先生がいらしたので、軽く自己紹介をしていただきました。

で、まず最初は、私が「進学する人の日本語初級」の教科書に基づいて作った語彙確認のテストを、先生方にお渡ししました。

ちょっとここでは、とある事情があって公開しません。

すみません。

もし欲しい!って方がいらっしゃったら、次回の勉強会で差し上げます。

このテストは、ぱっと見は「おおっ!」って思われるんですけど、実はそんなに創意工夫があるわけでもありません。

作成も簡単ですしね。

で、先生方にはその作成方法も説明。

あとで考えたら、私その時MacBook持っていってたから、デモンストレーションしながら説明すればよかったです。

口頭での説明だけになってたので。


それと、そのテストの結果である、学生の回答のコピーも見せました。

で、やっぱり前回のエントリに出て来たできない3人の回答がひどかった。

ちなみに、この「進学する人のための日本語初級」は出てくる語彙数がめっちゃ多いんですけど、その割合が名詞に偏ってます。

なので、初回は名詞のみってことに。

ここで、一番出来が悪かった学生の回答をご紹介。


・えびつ(えんぴつ)

・とけい(かけい)

・さかさ(さかな)

・ラちオ(ラジオ)

・びゅういん(びょういん)


などなどです。

ヒドくないですか?ってか語彙を覚えようっていう意志あるの?ひらがなとカタカナ交じってるし。


これって多分、音と表記がまだ一致してないにもかかわらず音だけでフワッと覚えようとした結果なんじゃないかと。


いや〜こういう学生に対して、どうしていったらいいんでしょうか?


で、この次に金融リテラシー。


ここではあまり詳しいことは書きません。

なぜって?

普段の日本語の勉強会もそうなんですけど、実際に来た人のみにこの情報を得てもらいたいから。

私は、実際に「勉強会に来る」っていう行動を起こした人に対して、その人だけが得られる価値をこの勉強会に持たせたいって考えてます。


なので、ざっくり書きます。

・よく「投資」って言葉を聞いて、「投資=損する」とか「投資=胡散臭い」っていうのは、実はその「投資」の部分は投資ではなく「投機」(ギャンブル)であるってこと。

・ ↑ みたいに感じる人がいるからこそ、ちょっとリスクをとるだけでリスクプレミアムが得られる。

・野菜の値段を1円単位で気にするにもかかわらず、住宅購入には分不相応なまでの出費でも平気な人が多い。さらに、「ローンを背負うこと」=「負債を抱える」ってことで、35年ローンでどんだけ一般人が損してるか(銀行が得してるか)、またそのリスクが高いか。

・もしどうしても住宅を購入したいのであれば、将来的にいつ購入するのが良いのか?

・生命保険(っていう極めて不透明な金融商品)には入っておいた方がいいのか?また、入らなくて良いのであれば、それはどんな人か?

・金融における「リスク」という言葉の意味と、私たちが考えている「リスク」の意味の乖離。そして、そのリスクを軽減する方法。(これは、日本語学校にも当てはまります)

・低い金利(しかも単利)で銀行預金に資産を入れっぱなしにしている人と、リスクをとって投資をして配当金や分配金を再投資して元金に組み込んで複利で資産運用した人と、20年後・30年後の資産の差は何倍くらいになるのか?

・投資が社会貢献になる理由。

・投資先が優良かどうかは、どこの数字を見てどう判断するといいのか?


などなどです。

最後のほうは、実際に私が投資してるものの数字などを見てもらったりしました。


みなさん、最初の方は難しそうな表情で聞いてましたけど、住宅ローンがどんだけ銀行に有利で消費者に不利なのか、そして35年ローンなんかを組んでしまうとどれだけ自分の人生を縛ってしまうか、などのところで大きく頷いてはりました。

あと、一番買ってはいけない物件が新築マンションで、その理由を説明すると「エーッ!」ってなってました。


それから、ドルコスト平均法の概念の理解は最初は難しかったみたいですが、私が説明すると、「あーなるほど!そーゆーことか!」っていうリアクション。

そしてその方法が、どんだけ投資のリスクとコストを下げるかってことも、納得されたようでした。

全体を通して、みなさん真剣にメモってはりました。


で、もちろん私は勧誘はしてません。

ただ、私が投資してる金融商品のパフォーマンス(今まででどれくらいプラス、あるいはマイナスになっているか)はお伝えしました。


私、また別立てのエントリに書こうと思ってますけど、こういう金融リテラシーがないとただでさえ給料が安い日本語教師は食べていけなくなるんじゃないか、とさえ考えています。

そしてさらに、投資っていうのは始めるのが遅くなればなるほど、その効果が少なくなってしまいます。


こういう日本語とは直接は関係ないジャンルでも、勉強会に実際に参加した先生、あるいはエントリを読んだどこかの誰かの行動が良い方向に変わればいいなって思ってます。


そして、このあと私は仙台に行くために離脱。

主催者が途中で抜ける勉強会って・・・

まあゆるゆるだからイイんです。


で、先生方の話し合いの結果、次回は6月の10日か24日になります。

ご参加を希望される先生は、このどちらの日程が良いか akky に連絡をください。

人数が多い方の日程に決定します。


ほな、さいなら!


日本語ランキングbr />
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村nbsp;

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
akky_san at 15:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)勉強会 | 第30回

2017年05月26日

そろそろ日本語学校が直説法でクラス授業をするのは限界にきてるんじゃない?

先日私が入った初級のクラスで、衝撃を受けました。

その時の授業では導入は終わっていて、同じ文法項目の練習にあたってました。

だから、まあそこまで説明しなくてもできるだろうって思ってたので、まあ難易度低めの練習から始めたんですけど・・・

そんなに難しくもない一文が全く言えない!

その文法項目は何かっていうと、


・私は(場所)へ(行動の目的)に行きました/来ました。


です。

例えば、


・私は日本へ日本語の勉強に来ました。


といった文です。

私が一番衝撃を受けたのが、このクラスで一番できない学生ではあるんですが、上記のような例文を隣の比較的よくできる学生がこっそり教えているにもかかわらず、リピートするってことが既にできないっていう・・・


私、今まで色んな初級のクラスで授業して来ましたけど、この早い段階で躓いてるっていう学生は初めて!

恐らく、「文節化」ができてないんじゃいかと。

「名詞 + 助詞」、「動詞 + 助動詞(これはまだ出て来てないけど)」がセットになってなさそう。

そのせいか、助詞の不自然な抜け落ちが、そういう学生には多く見られます。

ただ、私はこのクラスに週2コマしか入っておらず、そこまで詳細に観察&分析はできないんですよね。


あと、間違うにしても、今までの間違え方とは全く異質なミスが多発してるようです。

これは隣のクラスの現象なんですけど、例えば


・あなたは夏休みにどこかへ行きましたか。





・私は夏休みにプールへ行きました。


が混じって、


・私は夏休みにプールへ行きました。


って発言した学生が半分以上いたとかいなかったとか。

こうなってくると、教師はどうしたらいいんでしょうかね?途方に暮れます。


当時はそれほどとも思わなかった、かつて私が教えた学生たちが輝いて蘇ります。


あと、私にとどめを刺したのは、他の学校と掛け持ちされてる先生からの「でもここの学校の学生は、文法がよくできてると思いますよ。」の一言。

他の学校、どないなってんの???


フツーにコワいんですけど。

このクラスは12人っていう良い塩梅の人数でさえこれですから、例えば20人くらいのクラスだったらもっとその差が開いてそう。


で、ちょっと私の授業に話を戻すと、この日の授業は過去最もテンポの悪い授業になりました。

どうしても3人くらいの学生のとこで発言がストップしてしまい、そこで授業の流れが止まってしまいます。

さらに、そうするとできる学生たちがダレてしまうっていう悪循環。


こういう学生を見るたびに、書いても仕方ない事なのかもしれませんが、学生募集の段階で篩に掛けといてほしかったなって思います。

これ、学生も教師もお互いに不幸になるパターンですモン。


あと、日本語学科じゃなく進学コースの方でも、やっぱり直説法には限界があるなって感じることが増えて来ました。

それは、主にベトナム人学生への漢字教育の欠如です。

こういう学生に漢字教育をしていない学校があり、もう漢字を教えないんだっったら直説法じゃなく、同国人が母語による間接法で教えればいいじゃんって思います。

漢字が分からないまま日本語の文法や読解を教えられ、授業はどんどん進んでいくのにその日本語の内容は分からないまま。

これ、相当効率悪くて生産性低いですよ。

それだったら直説法にこだわらない方が、よっぽど効率的です。

私はこのせいで、ベトナム人学生はかなり高い割合で日本語学校の2年では進学が難しくなってるんじゃないか、と睨んでいます。


もちろん、全てのベトナム人留学生が日本語学習のモチベーションを持ってるわけではないのはわかってますが、日本語が上手になりたい!と思ってる学生まで同じような状況にいるのは不幸です。


そろそろ日本国内の日本語学校も、色んな意味で転換期に差し掛かっているのかもしれませんね。

私たち日本語教師も、従来通りの働き方はできなくなる日も近づいているのかも。


☆☆☆☆☆☆☆


明日の勉強会ですが、資産運用の項目をリストアップしていってたら、20個にもなりました。

ここでいくつかピックアップしてみると、


・「投資」と「投機」の違い

・銀行の利率が低くて国債の利率が高いのはどうして?

・日本人のソンな傾向 住宅ローンと銀行預金、生命保険

・アイシュタインも絶賛した「複利効果」のスゴさ


などなどです。


あとは、こないだ初級クラスでやってみて、口が重い3人以外の学生はキャッキャキャッキャ取り組んでた、「語彙の確認テスト」も持って行って、ご参加の先生にお渡しします。


それでは明日よろしくお願いします!


ほな、さいなら!


日本語ランキングbr />
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村nbsp;

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

2017年05月25日

第30回日本語教師勉強会の内容が決定しました!

私の不手際により、日本語教師勉強会に参加予定の先生には、ご迷惑をおかけしてます。

ご参加の先生のご提案に100%乗っかり、


・日本語(中級の授業の進め方など)&資産運用のQ&A

・akky 離脱後は、先生方で情報交換


っていう流れにします。

なので、今回は参加を止めようとお考えの先生も、もしお考えが変わってもまだ全然大丈夫です。


ちょっと「日本語教師勉強会で資産運用の話なんてしてもいいのか?」などと思わないでもないんですけど、「日本語教師も金融について勉強しよう!」ってことでもいいかな、と。

もしかしたら、経済学部や経営学部を目指している学生への進学指導や、小論文の対策にも役立つかもしれませんしね。

前にも書きましたが、日本語教師(だけじゃないけど)が自由な働き方をするには、金融リテラシーを手に入れて上手に資産運用をしていくっていうのが、一番近道で楽チンな方法だと思います。

とかく日本語教師は日本語学校に対して待遇改善を叫ぶことが多いですが(私もそれはそれで必要だと思ってます)、それってなかなか難しいですよね?

実現性も担保できないし、実現できたとしても何年後になるか分かりませんし。

だから、私の金融の話が聞けるあなたはラッキーです!

なぜなら、私も10年ぐらい前は金融リテラシーが全くない素人だったので、多分全く知識の無い人でも理解しやすい説明ができそうだから。

あと、お金の話って日本人にとっては話題にしにくく、なかなか他の人に聞きたくても聞くチャンスが無いから。

お金の話って日本人にとっては、あからさまに話題にするのはみっともないっていう感覚がありますからね・・・

それから、その場で話す予定のことは、ゆくゆくはブログにも書いていく予定なんですけど、この勉強会に参加する予定のあなた!他の読者の方よりその情報が早くゲットできます!

私の価値観では、


1 時間

2 情報

3 お金


の順番で大切で、これからの働き方や生き方には、「いかに良質な情報を早く得られるか」、「得た情報は正しいのか?間違っているのか?必要なのか?不要なのか?などを見極めるスキル」が重要になってくると私は考えてます。

今回参加される先生は、いち早くその情報が得られます。

資産運用は、できるだけ早く始めるに越したことはありませんからね。

逆に遅く始めると、コストの割にリターンが少なくなってしまいます。


資産運用と日本語教師って、ほとんど繋がりがない二者に思えますが、私のブログ運営の趣旨の一つでもある「できるだけたくさんの日本語教師の方に、もっと楽になってもらいたい!」っていうことで考えれば、私の中では繋がってます。


逆に考えると、金融リテラシーが無く銀行預金くらいしか資産運用をしてないから、不満が多い学校にしがみついたり、コマ数をできるだけ多く確保した結果消耗したりするっていう事態になっているように、私からは見えてしまうんですよね。


というわけで、金融の超基本的なことから、これを知っておくとお得ですよという情報などを伝えられたらと思ってます。

今から準備しないとね。


あと、中級の授業の進め方についてもやりたいです。

このご提案をくださった先生にお聞きしたいんですけど、ザックリした流れでいいんでしょうかね?

あるいは、初級の文法と中級の文法だったら、授業の流れがかなり変わることになり、そのあたりのことがお聞きになりたいんでしょうか?

まぁ両方の準備をしておいて、その場でお聞きして説明すればいいですよね。


初級しか担当してなかった先生が中級の授業に入ると、戸惑うことが多いですもんね。


でも最近人手不足で、教師側の希望とは違う講師配置が多くなってるってことも最近よく聞くので、初級クラスをご希望の先生が中級クラスを担当させられる、みたいなことも増えてそう。


で、最後に私が離脱した後に、参加された先生同士で情報交換や共有などをするのもいいかなと。

いつもの勉強会では、当然のことながら日本語そのものや授業の運営の仕方などの話題に終始します。


まあ冒頭のフリートークで先生方の学校運営などが話題になることがありますが、それはどっちかっていうとサブ的な話題。

ですが、勉強会の目的上発生を余儀無くされるそういう制限がなくなるため、もっと自由闊達に色んな情報交換ができるんじゃないか?と、私は勝手に考えてます。


こう考えると、akky って邪魔なの?


まあそれは考えないことにします。


これも私のブログ運営の趣旨の一つなんですが、「私のブログや勉強会を媒介として、色んな先生同士で繋がってもらいたい」っていうことにも一致。

話題はなんでもOK。

先生の所属してる学校の赤裸々なぶっちゃけトークとかも、出てきたりしそう。

あぁ、そういうの聞きたいけど聞けないのは残念!


で、ここで参加する先生にお願い!


次回の開催日を決めて、私に知らせてください。


私は6月の予定はまだあまり入ってないので、その決定に合わせます。


というわけで、色々な意味で超楽しみな勉強会です。

30回という節目にもふさわしい勉強会になるといいな。


あと、私が失態をしてしまったにもかかわらず、「ライブ楽しんできてくださいね」というメッセージをくださった先生が多く、嬉しいです。

失敗を責めるでもなく温かい言葉をくださる読者や参加者がいてくれて、ホンマに akky は幸せ者です。

ありがとうございます。


ほな、さいなら!


日本語ランキングbr />
にほんブログ村 外国語ブログ 日本語(外国語)へ
にほんブログ村nbsp;

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
akky_san at 19:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0)勉強会 | 第30回