2015年07月27日
日本語学習者は今後、大学進学希望者から介護/看護職希望者って流れになるかも
なんとなく、最近の日本語教育に関する報道を色々見てると、メインの学習者が従来の大学進学希望者から介護/看護希望者っていうかんじの流れになるかもって感じるようになってきました。
これは、今日のニュースです ↓ 。
【アセアニア経済】介護士 日本人上回る合格率 インドネシアEPA8年目
この記事によると、インドネシアのEPAの第7期までの介護福祉士と看護士の候補生の合計は、昨年より91人増えて、1235人ということです。
また、まだまだ改善の余地はあるものの、国家試験の合格率は、
37.2%(2011年度) → 65.4%(2014年度)
になっていて、全受験者の合格率(61.0%)を初めて上回りました。
とはいうものの、現状ではまだまだ日本語教育全体から見ると、こういう学習者の割合は少ないです。
ただ、私は次の2つの趨勢によって、今後は流れが大きく変わってきそうな気がします。
1 少子高齢化がガンガン進み、それに伴って人口減少が加速する
2 日本の大学の優位性が低くなる
1に関しては、2015年1月1日の人口は、前年に比べて27万人減ってます。
これは過去最多で、減少率は0.21%に当たるということです。
さらに追い打ちをかけるように、2015年の高齢化率は、65歳以上で3700万人で、26.0%になってます。
一方、少子化は2015年4月1日現在で、1617万人で過去最少になってます。
そら、国内の人材だけやったら介護する人足らんでしょ
2015年の段階でこんなんやったら、今後はさらにこういう傾向が進展するのは目に見えてます。
つまり、今はまだ介護/看護の外国人の人材の需要がそれほどではなくても、将来的にはさらに伸びる可能性が大いにあります。
それから、日本の大学に留学するっていう価値がどんどん下がっていきます。
国立大の授業料が私大並みに値上げ?これ、留学生どないなるん?
今までは、日本より貨幣価値の低い国、例えば従来なら中国、今ならベトナムといった国の留学生が、日本での稼ぎとともに、日本の大学に留学した事実がハクをつけるっていうことにもなってたから、日本の大学に留学することの価値は大きかったです。
でも、今はぶっちゃけどうでしょうか?
日本人に人気が無くて受験者が集まらないから留学生にかなり有利な条件(ありえないような授業料減免など)を与えて、必死で学生数を確保しようとしている大学などもあります。
まぁ私は遅かれ早かれ、こういう大学は潰れるだろうとは思いますが。
それから、今の日本政府の、国公立大学の人文学部系の学部を廃止するみたいなことを画策しているっていうのも、大きく影響しそうです。
私は最初にこのニュースを知ったときには、
「あ、やっぱり大学っていうシステムは、日本文化や日本人には合わなかったんだ」
っていう感想を持ちました。
なぜかというと、大学の人文学部系の学問は、もともとヨーロッパの「哲学」から派生したもので、日本にはこの「哲学」っていう概念が最初から存在してないって思ったからです。
まぁ、この方策がどうなるかは分かりませんが、今の文科省の動きを見てると、政府の思惑通りに動いていきそうな気もします。
で、そうなると、留学生が日本の大学に行きたいっていうインセンティブが少なくなるのは必至。
私立大学でいいんなら問題は無いんですけど、今の日本の大学に留学したがる人って、やっぱベトナムとか日本と比べて貨幣価値が低い国の人が多くなり、そうすると必然的に学費がちょっとでも安い国公立大学に行きたがる学生が多くなります。
とすると、影響大です。
日本の大学教育がそんなカンジなんやったら、わざわざ日本の大学に進学するより、他の国の大学に進学した方がいいって思う人も少なからず出てきます。
さて、日本語学校は今後どうなるんでしょう?
戦略的に運営しようと思うなら、経営者などトップの人は、少なからず先見性を持った人でないと、これからはかなり苦しい運営を迫られそうです。
ほな、さいなら!
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【アセアニア経済】介護士 日本人上回る合格率 インドネシアEPA8年目
この記事によると、インドネシアのEPAの第7期までの介護福祉士と看護士の候補生の合計は、昨年より91人増えて、1235人ということです。
また、まだまだ改善の余地はあるものの、国家試験の合格率は、
37.2%(2011年度) → 65.4%(2014年度)
になっていて、全受験者の合格率(61.0%)を初めて上回りました。
とはいうものの、現状ではまだまだ日本語教育全体から見ると、こういう学習者の割合は少ないです。
ただ、私は次の2つの趨勢によって、今後は流れが大きく変わってきそうな気がします。
1 少子高齢化がガンガン進み、それに伴って人口減少が加速する
2 日本の大学の優位性が低くなる
1に関しては、2015年1月1日の人口は、前年に比べて27万人減ってます。
これは過去最多で、減少率は0.21%に当たるということです。
さらに追い打ちをかけるように、2015年の高齢化率は、65歳以上で3700万人で、26.0%になってます。
一方、少子化は2015年4月1日現在で、1617万人で過去最少になってます。
そら、国内の人材だけやったら介護する人足らんでしょ
2015年の段階でこんなんやったら、今後はさらにこういう傾向が進展するのは目に見えてます。
つまり、今はまだ介護/看護の外国人の人材の需要がそれほどではなくても、将来的にはさらに伸びる可能性が大いにあります。
それから、日本の大学に留学するっていう価値がどんどん下がっていきます。
国立大の授業料が私大並みに値上げ?これ、留学生どないなるん?
今までは、日本より貨幣価値の低い国、例えば従来なら中国、今ならベトナムといった国の留学生が、日本での稼ぎとともに、日本の大学に留学した事実がハクをつけるっていうことにもなってたから、日本の大学に留学することの価値は大きかったです。
でも、今はぶっちゃけどうでしょうか?
日本人に人気が無くて受験者が集まらないから留学生にかなり有利な条件(ありえないような授業料減免など)を与えて、必死で学生数を確保しようとしている大学などもあります。
まぁ私は遅かれ早かれ、こういう大学は潰れるだろうとは思いますが。
それから、今の日本政府の、国公立大学の人文学部系の学部を廃止するみたいなことを画策しているっていうのも、大きく影響しそうです。
私は最初にこのニュースを知ったときには、
「あ、やっぱり大学っていうシステムは、日本文化や日本人には合わなかったんだ」
っていう感想を持ちました。
なぜかというと、大学の人文学部系の学問は、もともとヨーロッパの「哲学」から派生したもので、日本にはこの「哲学」っていう概念が最初から存在してないって思ったからです。
まぁ、この方策がどうなるかは分かりませんが、今の文科省の動きを見てると、政府の思惑通りに動いていきそうな気もします。
で、そうなると、留学生が日本の大学に行きたいっていうインセンティブが少なくなるのは必至。
私立大学でいいんなら問題は無いんですけど、今の日本の大学に留学したがる人って、やっぱベトナムとか日本と比べて貨幣価値が低い国の人が多くなり、そうすると必然的に学費がちょっとでも安い国公立大学に行きたがる学生が多くなります。
とすると、影響大です。
日本の大学教育がそんなカンジなんやったら、わざわざ日本の大学に進学するより、他の国の大学に進学した方がいいって思う人も少なからず出てきます。
さて、日本語学校は今後どうなるんでしょう?
戦略的に運営しようと思うなら、経営者などトップの人は、少なからず先見性を持った人でないと、これからはかなり苦しい運営を迫られそうです。
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