2017年02月14日
「~もかまわず」で「となりのトトロ」視聴は概ね成功!それで気になった事4つ
以前エントリ(「となりのトトロ」の中の描写で使える、中級文型まとめ)に書いたように、「~もかまわず」っていう文型で「となりのトトロ」を視聴してみました。
といっても、数分程度。
場面は近所のおばあちゃん家に預けられていたメイがグズッて学校に来、サツキと一緒に授業を受けて帰ろうとしたときに雨が降ってきます。
サツキたちは傘を持ってきてなかったのでお地蔵さんのところで雨宿りしていると、カンタが通りかかり、「自分が濡れるのもかまわず」サツキに傘を押し付けて、走って帰って行く場面。
画像でいうと、このあたり。
いや~ツンデレですね~
視聴後、
私「カンタは傘を1本しか持ってませんでしたね~ということは、傘を渡す前には傘を渡したら自分が濡れるってことは、分かってた?分かってなかった?」
学生「分かってました!」
私「でも、普通は濡れるのイヤだよね?」
学生「はい、いやです。」
私「そうだよね~でも、普通だったら気にすることを全く気にしないでっていう時に、この『~もかまわず』っていう言い方をします。」
ってカンジで導入。
上記の赤字になっている部分が入った文を提示しました。
それから、その他の説明、例えば「~」の部分に来る名詞の制限なんかに言及したりして、練習へ。
そして、この次の文型でもこの「となりのトトロ」を使いました。
☆☆☆☆☆☆☆
その中で、気づいたこと4つ。
1 宮崎駿の名前は知らなくても作品は見てる
最初、この映画を見せる前に「宮崎駿」の名前を板書したんですが皆ピンときてなくて、DVDのパッケージを見せると、「あ~はいはい!」、「これ、見たことあります!」の声が。
だから、知ってはいるんだけど、監督の名前や作品名の日本語と結びついてないだけっていう可能性もあるのかなと。
2 アニメって一言で言っても2種類に分けられる
この「となりのトトロ」はどちらかというと、話されてる日本語がそんなに分からなくてもストーリーは大体追えそう。
一方、そこで使われてる日本語が分からないと、ストーリーがさっぱり分からないアニメもあります。
エヴァとかガンダムとか。
つまり、その映画の絵が重要なのか言葉が大事なのかによって、理解度が変わるってこと。
3 詳しくないだけで、本質的にはアニメ好きなのかも
今回の授業のアイスブレイクで、「日本アニメで知ってるものは?」って聞いたところ、one-piece、NARUTO、名探偵コナン、ドラえもんくらいしか出てきませんでした・・・
でも、今日の授業の食いつきから考えると、今まであんまり色々な日本アニメに触れてきてなかっただけで、もしかしたら学生が知らないアニメを見せたとしても、真剣に見てくれるんじゃないの?って感じます。
まあ、そのアニメに出てくる日本語のレベルにもよると思いますが・・・
4 日本アニメのテクニカルなことは知らない
彼らはずっとスマホでアニメを見ていたらしく、細かいところまで考えて作られているってことを全く知りませんでした。
今回、そこを指摘してから見せたら、学生は「はあ~!!!」ってなってました。
例えば上記の雨のシーンの雨の描写なんかは、全部手描きって知りませんでしたからね~
今日の授業では、学生はもっと見たかったようですが、上記のエントリで書いた文型でもこれから使っていこうと考えているので、「これからまたこれ見せるから、今日はここまでです。」って言ったらなんとか納得してくれました。
文型によっては、ストーリーが前後したりしそうですが、まあそういうのもアリかな、と。
ほな、さいなら!
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といっても、数分程度。
場面は近所のおばあちゃん家に預けられていたメイがグズッて学校に来、サツキと一緒に授業を受けて帰ろうとしたときに雨が降ってきます。
サツキたちは傘を持ってきてなかったのでお地蔵さんのところで雨宿りしていると、カンタが通りかかり、「自分が濡れるのもかまわず」サツキに傘を押し付けて、走って帰って行く場面。
画像でいうと、このあたり。
いや~ツンデレですね~
視聴後、
私「カンタは傘を1本しか持ってませんでしたね~ということは、傘を渡す前には傘を渡したら自分が濡れるってことは、分かってた?分かってなかった?」
学生「分かってました!」
私「でも、普通は濡れるのイヤだよね?」
学生「はい、いやです。」
私「そうだよね~でも、普通だったら気にすることを全く気にしないでっていう時に、この『~もかまわず』っていう言い方をします。」
ってカンジで導入。
上記の赤字になっている部分が入った文を提示しました。
それから、その他の説明、例えば「~」の部分に来る名詞の制限なんかに言及したりして、練習へ。
そして、この次の文型でもこの「となりのトトロ」を使いました。
☆☆☆☆☆☆☆
その中で、気づいたこと4つ。
1 宮崎駿の名前は知らなくても作品は見てる
最初、この映画を見せる前に「宮崎駿」の名前を板書したんですが皆ピンときてなくて、DVDのパッケージを見せると、「あ~はいはい!」、「これ、見たことあります!」の声が。
だから、知ってはいるんだけど、監督の名前や作品名の日本語と結びついてないだけっていう可能性もあるのかなと。
2 アニメって一言で言っても2種類に分けられる
この「となりのトトロ」はどちらかというと、話されてる日本語がそんなに分からなくてもストーリーは大体追えそう。
一方、そこで使われてる日本語が分からないと、ストーリーがさっぱり分からないアニメもあります。
エヴァとかガンダムとか。
つまり、その映画の絵が重要なのか言葉が大事なのかによって、理解度が変わるってこと。
3 詳しくないだけで、本質的にはアニメ好きなのかも
今回の授業のアイスブレイクで、「日本アニメで知ってるものは?」って聞いたところ、one-piece、NARUTO、名探偵コナン、ドラえもんくらいしか出てきませんでした・・・
でも、今日の授業の食いつきから考えると、今まであんまり色々な日本アニメに触れてきてなかっただけで、もしかしたら学生が知らないアニメを見せたとしても、真剣に見てくれるんじゃないの?って感じます。
まあ、そのアニメに出てくる日本語のレベルにもよると思いますが・・・
4 日本アニメのテクニカルなことは知らない
彼らはずっとスマホでアニメを見ていたらしく、細かいところまで考えて作られているってことを全く知りませんでした。
今回、そこを指摘してから見せたら、学生は「はあ~!!!」ってなってました。
例えば上記の雨のシーンの雨の描写なんかは、全部手描きって知りませんでしたからね~
今日の授業では、学生はもっと見たかったようですが、上記のエントリで書いた文型でもこれから使っていこうと考えているので、「これからまたこれ見せるから、今日はここまでです。」って言ったらなんとか納得してくれました。
文型によっては、ストーリーが前後したりしそうですが、まあそういうのもアリかな、と。
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