2017年03月18日

第28回 日本語教師勉強会 一人で考えるより皆で考えたほうが生産性が高いよね

本日も無事、第28回 日本語教師勉強会が終了しました。

今日はいつものメンバーに加えて、初めましての先生が2名、お久しぶりの先生が1名参加してくださいました。

お初の先生は緊張気味のようでしたが、その気持ちはよく分かります。

新しい環境に飛び込んだり、既にある程度の人間関係が構築されている中に入って行くのって、めっちゃ勇気が要りますもんね。

だから、よくぞ来てくださったなって思うのと、そういうハードルがあるのに参加を決めたってことがスゴいなって感じました。 


お久しぶりの先生も、一時期はホンマに仕事やプライベートなど大変そうだったのは知ってたんですが、ここにきて若干落ち着かれたということなのかな?と今日は感じました。


で、今日もいつものフリートークから。

まず初っ端から印象的だったのは、技能実習生を教えている先生が「関西弁」も教えないといけなくなったってことで、指定された教材の使用方法を他の先生に質問してはったこと。

その教材がこちら。




楽天・ブックオフオンライン。

【中古】 聞いておぼえる関西弁入門 /真田信治【監修】,岡本牧子,氏原庸子【著】 【中古】afb

知ってる人もいると思いますし、私も実際に使ったことがあります。

で、私が使った時はテキストをベッタリではなく、一応その項目は押さえながら使えるところはこの教材を使ってたってカンジ。

すると、ここぞとばかりにこういう授業をしたことがある、京都にお住いの先生が色々と関西弁の授業について語ってくれました。

私は生粋の関西人ではないので、細かい所はよく分からないのですが、その先生によると、


・「行かれへん」は京都では言わない

・「来ない」の関西弁は、「けえへん」、「きいひん」、「こおへん」という3つがあるが、元来の関西弁は「けえへん」と「きいひん」であり、「こおへん」は共通語の影響を受けたネオ方言である


だそうです。


いや~勉強になりました

全然知らんかった・・・
 

それから、日本語の語彙の音を覚えない中国人学生の話になりました。

その学生は、日本のマンがやアニメなどを見て学ぶ部分も多かったそうで、聴解も会話もなかなかでき、漢字圏なので留学試験のような読解はかなり良い結果になる、ということでした。

なのにというか、だからなのかは分かりませんが、日本語の漢字語彙の発音が非常に不正確であるにも関わらず、正確に覚えようという姿勢が無い、そうです。

で、こういう学生に正確さが必要だと認識させるにはどうしたらいいのか?っていうご質問。

私が答えたのは、5~6行くらいの聴解を全文ディクテーションさせてそれをスクリプトと照らし合わせて、どんだけ聞けてないかを自分で知ってもらったほうがいい、っていう内容。

これも一つの方法なんですが、お一人の先生が出された案のほうが効果的。

それは、「Siri に質問させて、認識してくれない経験をさせる」っていうもの。

つまり、学生の発音が不正確だと、いくら何回も言ったとしても日本語としては成立していない、っていうことを体験的に分からせるという手法。

さらにその先生は、「マンガが好きなんだったらオノマトペが絶対出てくるはずだから、例えば『キラキラ』と『ギラギラ』(中国語母語話者は清濁の区別がつきにくい)は全くイメージが使う言葉ですよね。だから前にやったことがあるのが、『マンガのオノマトペの部分を削除して、学生にどんなオノマトペが使われているか考えさせる』っていうのをやりました。」ということでした。

これ、面白そう


こういうアイデアは、私には浮かばないモノです。


他には、中級レベルに進んだベトナム人学生の発音がひどく、どうすれば発音矯正ができるのだろうか?というご質問も。

これに対して私は、養成講座でならった顔の断面図(?)みたいなものを描いて、舌の位置などを確認しながら指導したら矯正できたこともある、というお話を。

また違う先生からは、「私が話しているときに、私の口を見なさい」と指導している、とおっしゃってました。

他の先生からも、その指導をすると発音が一発でできるようになった、という話がありました。

これも私の発想には無かったことです。


こういうふうに見てくると、例えば何か悩んでいる先生が akky 一人に聞くよりも、それぞれ色んなバックグラウンドを持ってる先生方に問いかけたほうが、より良い、かつ多様な解が出てくる可能性が高まるので、やはりこういう場で質問すると生産性が上がりますよね。


他にも色々な話が出てきたんですが、全部書いてるとキリが無いので省かせていただきます。


☆☆☆☆☆☆☆


そして、模擬授業。

今回は、初級の「~たことがある」です。

これ、私もできれば避けたいと思ってる文法で、今回ご担当の先生も苦手意識があったから、敢えてこれを選んだそうです。

頭が下がります。


で、模擬授業終了。

模擬授業自体には問題はなかったと思うんですが、私が若干引っかかったのは、


A:~をしたことがありますか?

B:はい、何度もあります。


というくだり。

この「何度も~ことがあります」はお使いのテキストに出てきたから言及したということで、それなら仕方ないかなとは思うんですが、この表現を出すと「~しました」との違いが曖昧になるような気がします。

例えば、


・私は北朝鮮に行きました。



・私は北朝鮮に行ったことがあります。


だと違いは明瞭だと思うんですが、


・私は何度も北朝鮮に行きました。



・私は何度も北朝鮮に行ったことがあります。


だとどうでしょう?

これを読んでる方は、どう思われますか?

そもそも「私は何度も北朝鮮に行ったことがあります。」は日本語として正しいと感じますか?


一応私はその場で、その違いに対する見解は言いました。

それが正しいかどうかは定かではありませんが・・・

それから、私の「~たことがある」の教案というか、文法分析をしたものは今回ご参加の先生にお渡ししました。

それが何らかのお役に立つとイイんですけど・・・


最後に会話テストの評価に関してなんですが、今回はもうあまり時間が無かったので、実際に音源を聴いて採点するという作業は次回にまわして、私が作った会話テストの評価項目の第2弾をお渡ししました。

その上で、全部の合計で100点満点換算にした場合、それぞれの項目を何点満点にするのか?っていうことを次回までに考えてきて下さい、っていうところで終わりました。

なので次回は、先生方が何を何点満点にしたかその根拠をお聞きして、じゃーその配点でそれぞれが学生の会話を点数化したらどうなるのか?っていうことをやっていきたいと考えてます。


次回は、4月15日㈯の開催となります。


ご都合がつく先生は、是非参加していただければと思います。


ほな、さいなら!


日本語ランキング

にほんブログ村 教育ブログ 日本語教育へ
にほんブログ村 

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。