やっぱり理系学生メインのクラスより文系学生メインのクラスの授業の方が楽しい授業開始2時間前に専任から衝撃の事実が!で、教案を大幅に書き換え

2017年04月20日

超久しぶりに初級クラスの授業準備したら、やり方がすっかり変わってて自分でもビックリ!

明日、おそらく10年ぶりくらいに初級の授業を担当します。

といっても2コマだけなんですけどね。

私がいる学校の初級で使用されている教材は、「進学する人のための日本語初級」です。



以前のエントリでも書きましたが、この教科書は時代に逆行するかのようにゴリゴリの文型シラバスです。

私が担当するのは3課で、


⑴きれいなまち、大きいかばん(形容詞+名詞)

⑵A(場所)にB(人、生き物、モノ)がいます/あります。

⑶B(人、生き物、モノ)はA(場所)にいます/あります。

⑷A(場所)に誰/何がいます/ありますか。



などです。


で、今日これらの文法の準備を始めたんですが、始めてからそのやり方が今まで自分が行ってきたやり方とは全く異なっていて、そのことに自分でもビックリしました。


今日は、どのように授業準備のやり方が変わったのか書いてみます。


☆☆☆☆☆☆☆


1 作業の順序が変わった

今までだったら、まず私はどういうシチュエーションでどういう関係の人とコミュニケーションするのか?っていうところから考え始めてました。

ところが今回は、気づいたら「既習の語彙の確認」から始めてました。

ふと「あ、今既習語彙調べてる・・・」って気づくのに若干時間がかかりました。

我に帰り、なぜ既習語彙を調べるところからスタートしたのか自分で自分の行動を分析してみた結果、以下のことが理由なんじゃいか?と思い至ったのが、

「これらの文法の導入には今までの蓄積があるものの、一方で初めて使う教材だから」ではないか?ということ。

それに加えて、この教科書は課の中の語彙が比較的多く、とりあえず今まで学生が習っているはずの語彙を調べることによって、既習語彙だけでどこまで広がるのかを知りたかった、っていうこともあるのかな、と。

あと、初級担当の専任の先生から、「既習語彙をできるだけ使ってください」って言われたことも、頭の片隅にあったみたい。


以前Twitterで「未習語彙は絶対に出すべきではないのか否か」みたいな議論が、日本語教師界隈でされてましたけど、これについても私は「バランスじゃない?」って思ってます。

ただ、明日使う「進学のための・・・」は既習語彙がふんだんにあるため、必要があれば未習語彙も使いますけど、それによって本来覚えた方がいい語彙が追いやられるのは避けたいモンです。

因みに、今私が使っているスペイン語の教科書は、宿題として出される練習問題の中に未習語彙がめっちゃいっぱいあって、いつもやる気を削がれてます・・・


2 発話意図から談話の流れを組み立てるようになった

例えば、上記の文法の⑵と⑶って意味がよく似てますよね?

以前の私だったら、これらの違いやそれぞれの機能については準備してました。

ただ、それは一通り説明したり練習したりした後のタイミングで、それに言及するっていう流れでした。

それでも学生は理解してくれてたんで、まあイイんでしょうけど・・・


今回はそういうんじゃなくて、導入の談話の流れにそれぞれの発話意図を組み込む予定。

そしてそこには、⑷の疑問文も絡んできそう。

具体的にどういう流れにするのかは、まだ最後まで詰められてないので今ここには書けないんですが、明日の授業でうまいこといったら書きます。


というわけで、10年のブランクを経て、新しい試みに挑戦することに。


さて、明日の授業はどうなりますことか。


久しぶりの初級クラスとあって、緊張感を感じながらもめっちゃ楽しみでもあります。


ほな、さいなら!


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akky_san at 21:51│Comments(0)TrackBack(0)教案 

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