2017年06月16日

文法クラスの読解の授業でやってることと、今後やっていきたいこと

今、私は文法クラスで文法や総合の「中級へ行こう」以外にも留学試験(EJU)対策の読解もやっています。

ただ、留学試験の本格的な対策授業をやっても、彼らの日本語能力を鑑みた場合あまり効果的ではないと判断したので、一応留学試験対策という体裁は取ってますがかなり平易な「読むトレーニング 基礎編」を今週までずっとやってました。

このクラスの学生を見てると、「読解」っていうのがどういうものなのか分かってないんだろうな、という印象。

これは私の勝手な想像ですが、例えば「ニューアプローチ」とか「中級から学ぶ日本語」のような総合教材の本文を「読解」と思ってやってきたのではないか、と。

どういうことかというと、ディスる訳ではありませんが、そういう総合教材って日本人が何らかの描写をしようとか見解を述べようと思って作られた生教材に近い文章というよりは、どっちかっていうと「語彙」や「文型」を入れるために便宜上作られた文章という気がします。

その結果、日本人が普通に書いた文章と比べて、非常に不自然な流れになったり、論理展開も飛躍してたり、ひどい所ではわざわざそういう記述しますか?っていうくだりなどもあったり。


なぜこういう印象を受けたかというと、読解の授業でいちいち私が細かいところも含めて学生に問うたことで、学生から返ってきたものを聞くと、「あ、今まで読解がどういうものかって分からないまま今に至ってるんだな〜」と思わされたから。


学生の読解力の低さには、少なからず日本語文法も影響しているんですが、それは私が文法の授業で読解と絡めれば、ある程度は学生も「あ、そういうことか!」ってなると思います。

ただ、問題は文法的な側面ではなく、読解特有の構成とか論理展開とかです。

彼らは、初級レベルの文法が影響する読解、例えばアスペクト(〜ている、〜ていた など)やヴォイス(〜させる、〜される、〜させられる)が 絡むと、途端に誰がいつ何をして、それは終わったことなのか、まだ継続していることなのか、が分からなくなります。

それはそれで、文法の時間にやりながら、例えば、


・段落と段落がとう繋がっているか?

・キーワードは何か?

・前の文と後ろの文の関係はどうなっているか?

・指示語は何を指しているか?


といったようなところをメインに、内容把握をしていけたらと思ってます。


具体的には、かなり無謀に思われるかもしれませんが、

「N1レベルの文を読んで、一番だくさん出てきた言葉は何か?」

というところから始めてみてもイイかな、と。

これは、文章の意味が分かる分からないっていうのはどうでもよくて、とりあえずそういうところから「トピックは何なのか?」とか「キーワードは何か?」をとりあえず見つけるスキルを身につけてもらえたらな、と。

でも、できない学生っていうのは、ちょっとでも分からないところがあると、そこで思考がストップしてしまいます。

そのクセをどうにかしたいから、「分からなくても読み進めて、一番たくさん出てきた語彙は何か?」を機械的に探す、っていう作業に慣れさせたい。


あともう一つ、これは読解力を伸ばすっていうこととは離れるんですが、「私が学生にある程度の長さの文章を配布し、学生は一定時間でそれを覚え、その文章を私が回収してからその内容についての問いに答えさせる」っていう作業もやっていきたい。


これは、以前にも書いたワーキングメモリー(語学学習における口頭能力のカギは「ワーキングメモリー」「リハーサル」「コピー能力」)を鍛える練習。

だから、文章を読み解くっていうのとは若干ズレるかもしれないんですが、文章の内容をまず大体覚えてから、その大意を再現するっていう点では読解力も関わってきますしね。


というワケで、留学試験が終わった来週には、こういうアプローチで読解をやっていってみようと考えてます。


ほな、さいなら!


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akky_san at 23:06│Comments(0)TrackBack(0)授業内容 | 読解

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