2017年06月27日
「日本に来て不思議なのは〜ことです」で書かせたら「なるほど!皆よく見てる!」という内容が多かった
今日も「中級へ行こう」の授業で文法練習をすることに。
扱ったのは「…のは〜ことです」という文法。
複数ある文法の中から、特にこれを選んで練習させた理由は、「この文法は学生がなかなか正確に使えないから」です。
例えば、「日本へ来て不思議なのは、小学生が冬でも半ズボンをはきます。」(←これは実際に留学生からよく聞く日本人の不思議の1つ)といった文になりがち。
「〜こと」で終われないっていう・・・
で、この文法は小論文でも頻出する表現だし、大学受験の面接でも、例えば「あなたの国の若者と日本の若者の一番の違いは何ですか?」などという質問をされることがあり、こういう場合も「一番の違いは、〜ことです」と答える必要が出てくるため、結構重要なんですよね。
で、今回は、日本へ来て
・嬉しかったのは
・悲しかったのは
・不思議な/だったのは
で文を作ってもらうことに。
もちろんこれ以外にも、「恥ずかしかった」、「残念だった」などもOKということにしました。
で、学生はなかなか思い浮かばなかったようで、
「先生、例えば?」って聞いて来たので、「例えば、日本に来て不思議なのは、高校生カップルが自転車の2人乗りをしている時に、女の子の方が漕いでいることです、とか。」って答えました。
因みに、これは私が個人的に不思議だと思うことの1つ。
多くないですか?こういう人たち。
まあそれはいいんですけど。
15分ほどで書いてもらって読んでいると、「なるほど!皆意外とよく観察してるな!」って思わされました。
それから、私はこれらは箇条書きでいいと思ってたんですけど、これらを1つの文章の中に組み込んだツワモノも!
☆☆☆☆☆☆☆
【不思議なのは】
1 日本に来て不思議なのは、私の職場には若者よりお年寄りの方が多いことだ。
社会的諷刺とも解釈できるくらい、鋭いです。
2 日本に来て不思議なのは、2人で自転車に乗れないことだ(多分自転車で2人乗りができないことだ)。
ベトナムは、そういう法律なさそうですもんね・・・
3 日本に来て不思議なのは、ホームレスが多いことです。大阪は、都市開発されているのに。それから、タクシーの運転手がおじいちゃんばかりで、本当にびっくりした。
この2つも、留学生がよく不思議がることですね〜
特に、「日本は豊かな国である」という認識を持っていた学生には、ホームレスの存在はショッキングみたいです。
4 日本に来て不思議なのは、日本人でも刺身を食べない人がいることだ。
こういうステレオタイプ、嫌いじゃないです。
逆に、私はスペイン人で巻き舌ができない人がいるって聞いて、めっちゃビックリしましたもん!なんか、小学校で徹底的に発音練習するそうです。
で、そういう人は、舌足らずな人っていう認識をされるようです。
5 大阪に来て不思議なのは、お正月に男性が難波橋から川に飛び込むことだ。
ホンマ?阪神優勝とかハロウィンじゃなくて?
そして、その橋って難波橋(北浜)じゃなくて道頓堀の戎橋じゃないの?
6 日本に来て不思議なのは、朝の電車は静かですが、夜の電車はとても賑やかなことだ。
これも、日本人ビジネスパーソンの生態を如実に描写できてる内容だと思います。
7 日本に来て不思議なのは、酔っ払って道で寝る人がいることだ。
これもね〜
日本人って、お酒や酔っ払うことに関して、他の国より寛容すぎる気がします。
8 日本に来て不思議なのは、たくさんの日本人は太陽が怖いと思っていることだ。
これ、東欧系男子です。
ってか、逆にヨーロッパの人日光浴びすぎって感じるんですけど・・・
でも、大阪のおばちゃんの日光を遮断するサンバイザーとかは、外国人から見たら異様なのかも。
9 日本に来て不思議なのは、大勢の人がマスクをしていることだ。
これも、かなり奇異に映るみたいですね。
あと、これ以外に、「大阪に来て困ったのは、大阪弁が分からないことだ。」というのもありました。」
これ、留学生にとっては、ホンマに大変でしょうね・・・
特に年配の人は、共通語に直して話してあげることもできなそうだし。
こういうふうに、テーマを与えて自由に書かせると、学生自身のモノの見方が分かるし、どういう生活をしているのかも垣間見えるのでオススメです。
学生にとっても、テーマを与えられた方が書きやすいでしょうしね。
それと、このクラスの学生は嬉々として取り組んでくれるっていうことも、授業の活性化に繋がっています。
「話したいことは、特に無いです〜」っていうスタンスじゃないのがありがたい!
ほな、さいなら!
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扱ったのは「…のは〜ことです」という文法。
複数ある文法の中から、特にこれを選んで練習させた理由は、「この文法は学生がなかなか正確に使えないから」です。
例えば、「日本へ来て不思議なのは、小学生が冬でも半ズボンをはきます。」(←これは実際に留学生からよく聞く日本人の不思議の1つ)といった文になりがち。
「〜こと」で終われないっていう・・・
で、この文法は小論文でも頻出する表現だし、大学受験の面接でも、例えば「あなたの国の若者と日本の若者の一番の違いは何ですか?」などという質問をされることがあり、こういう場合も「一番の違いは、〜ことです」と答える必要が出てくるため、結構重要なんですよね。
で、今回は、日本へ来て
・嬉しかったのは
・悲しかったのは
・不思議な/だったのは
で文を作ってもらうことに。
もちろんこれ以外にも、「恥ずかしかった」、「残念だった」などもOKということにしました。
で、学生はなかなか思い浮かばなかったようで、
「先生、例えば?」って聞いて来たので、「例えば、日本に来て不思議なのは、高校生カップルが自転車の2人乗りをしている時に、女の子の方が漕いでいることです、とか。」って答えました。
因みに、これは私が個人的に不思議だと思うことの1つ。
多くないですか?こういう人たち。
まあそれはいいんですけど。
15分ほどで書いてもらって読んでいると、「なるほど!皆意外とよく観察してるな!」って思わされました。
それから、私はこれらは箇条書きでいいと思ってたんですけど、これらを1つの文章の中に組み込んだツワモノも!
☆☆☆☆☆☆☆
【不思議なのは】
1 日本に来て不思議なのは、私の職場には若者よりお年寄りの方が多いことだ。
社会的諷刺とも解釈できるくらい、鋭いです。
2 日本に来て不思議なのは、2人で自転車に乗れないことだ(多分自転車で2人乗りができないことだ)。
ベトナムは、そういう法律なさそうですもんね・・・
3 日本に来て不思議なのは、ホームレスが多いことです。大阪は、都市開発されているのに。それから、タクシーの運転手がおじいちゃんばかりで、本当にびっくりした。
この2つも、留学生がよく不思議がることですね〜
特に、「日本は豊かな国である」という認識を持っていた学生には、ホームレスの存在はショッキングみたいです。
4 日本に来て不思議なのは、日本人でも刺身を食べない人がいることだ。
こういうステレオタイプ、嫌いじゃないです。
逆に、私はスペイン人で巻き舌ができない人がいるって聞いて、めっちゃビックリしましたもん!なんか、小学校で徹底的に発音練習するそうです。
で、そういう人は、舌足らずな人っていう認識をされるようです。
5 大阪に来て不思議なのは、お正月に男性が難波橋から川に飛び込むことだ。
ホンマ?阪神優勝とかハロウィンじゃなくて?
そして、その橋って難波橋(北浜)じゃなくて道頓堀の戎橋じゃないの?
6 日本に来て不思議なのは、朝の電車は静かですが、夜の電車はとても賑やかなことだ。
これも、日本人ビジネスパーソンの生態を如実に描写できてる内容だと思います。
7 日本に来て不思議なのは、酔っ払って道で寝る人がいることだ。
これもね〜
日本人って、お酒や酔っ払うことに関して、他の国より寛容すぎる気がします。
8 日本に来て不思議なのは、たくさんの日本人は太陽が怖いと思っていることだ。
これ、東欧系男子です。
ってか、逆にヨーロッパの人日光浴びすぎって感じるんですけど・・・
でも、大阪のおばちゃんの日光を遮断するサンバイザーとかは、外国人から見たら異様なのかも。
9 日本に来て不思議なのは、大勢の人がマスクをしていることだ。
これも、かなり奇異に映るみたいですね。
あと、これ以外に、「大阪に来て困ったのは、大阪弁が分からないことだ。」というのもありました。」
これ、留学生にとっては、ホンマに大変でしょうね・・・
特に年配の人は、共通語に直して話してあげることもできなそうだし。
こういうふうに、テーマを与えて自由に書かせると、学生自身のモノの見方が分かるし、どういう生活をしているのかも垣間見えるのでオススメです。
学生にとっても、テーマを与えられた方が書きやすいでしょうしね。
それと、このクラスの学生は嬉々として取り組んでくれるっていうことも、授業の活性化に繋がっています。
「話したいことは、特に無いです〜」っていうスタンスじゃないのがありがたい!
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