2017年08月21日
今日の小論文、テーマは「矛盾しないように書こう!」トピックは「〇〇(国籍)人であるには何が最も重要か?」
今日の小論文の授業も「難しすぎる・・・」ってぼやかれてた akky です。
バトナム人女子には「考えるの面倒臭い・・・」とまで言われてしまいました。
まぁね〜今まで4つの中から正しいものを1つ選ぶことや、やたらと暗記してその記憶を試されるっていうようなことしかして来てないあなたたちにとっては、確かに今回のテーマは難しいかも、とも思いましたけど。
今回のトピックは、「 〇〇(国籍)人であるには何が最も重要か?」で、
A 言葉
B 伝統・習慣の共有
C 宗教
D 生まれた国
の中から1つ選んで、理由も含めて私が挙げた例に沿って、意見を述べるっていうもの。
このトピックは、実は前年度にお蔵入りになったネタ。 → 今年度で、お蔵入りになった小論文のトピックを1つご紹介
やっと日の目を見たわけです。
そして上記の1〜4の例の中から1つ選んで、意見を述べるって感じですね。
通常私がトピックを決めるときは、トピックを決めてからその材料を探すことが多いのですが、この場合はまず材料である「社会実情データ図録 その国の人だと言えるのは何によるか(主要国比較)」を見てから決めました。
今回このトピックにしたのは、グローバル化が加速度を増す昨今の状況と、ここ最近の白人至上主義の動きから。 → 米国で白人至上主義団体の活動が拡大、しかしDNA解析により活動家の多くは純粋な白人でないことが判明
☆☆☆☆☆☆☆
まず、
私「〇〇さん、あなたは何人(なにじん)ですか?」
〇〇さん「ベトナム人です。」
私「なんで?」
〇〇さん「???」
私「〇〇さんがベトナム人である根拠は何?何がどうだったらベトナム人なの?」
〇〇さん「ベトナムで生まれたから。」
私「じゃー両親が日本人で、ベトナムで暮らしています。そのときに赤ちゃんが生まれたんだけど、仕事の関係で日本に帰国し、その子供は日本の教育を受けて、日本語しか喋れません。その子供は何人(なにじん)?」
〇〇さん「日本人です。」
私「さっき〇〇さんが言ってたことと矛盾するじゃん!」
〇〇さん「・・・・・」
という会話の流れに。
そしておもむろに、上記のエントリに書いてある紙を配って、考えてもらいました。
まず、A〜Dの中の何が最も重要だと思うか?と聞いたら、「B 伝統と習慣の共有」が多かったです。
ただ、この段階ではきちんと思考してその結論に至ったというよりは、単なる印象論です。
ホンマに考えない人たちなので。
そのあと、1〜4までみんなで一緒に考えていきました。
そして、問題になったのが2です。
2っていうのは、こんな例。
ここで、「Bの伝統と習慣の共有」が最も重要だと言っていた人が、「日本人とは言えない」って言ったんです。
それって、矛盾してますよね?
今回は、「自分の意見や主張の矛盾点に気づいてもらう」ってことがしたかったんで、それは奏功しました。
「あっ・・・」ってなってましたから。
学生から質問が出たのですが、上記のいA〜D以外の項目は✖︎ってことにしました。
学生から出てきたのは、
・国の法的な国籍
・本人のDNA
です。
法律的な国籍を判断の材料をしてしまうとそこで終わってしまって、思考の練習にはなり得ません。
また、例えば「日本人のDNA」っていうものが存在するかどうかっていうこともありますが、100歩譲ってそういうものが存在するとしても。じゃー
・代理母が生んだ子供のケース
・養子縁組の子供のケース
は、国籍がどうなるのか?っていう問題もあります。
例えば、卵子と精子の提供者、つまり遺伝子的に親に当たる人が両方ともイギリス人で、妊娠する代理母がオランダ人で、オランダで出産した場合、子供はイギリス人なのか?オランダ人なのか?とか。
また後者のケースで考えると、ルワンダ人の両親から生まれた赤ちゃんが生後すぐアメリカ人に引き取られ、アメリカの教育を受けて一般的なアメリカ人のライフスタイルを持っている場合、ルワンダ人なのか?アメリカ人なのか?とか。
因みに、このクラスには香港人、マカオ人、中華系マレーシア人がいます。
その一方で、案の定というかなんというか、ベトナム人学生はそんなこと考えたこともなかったみたいで、思考停止してたのがありありと分かりました。
香港人女子の話によると、香港って二重国籍が認められてるそうです。
知らんかった・・・
まだザーッとしか読んでないんですが、学生の「最も重要だと思うこと」は「言葉」が多かったです。
私も「言葉」かなって思います。
あなたはどう思いますか?
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バトナム人女子には「考えるの面倒臭い・・・」とまで言われてしまいました。
まぁね〜今まで4つの中から正しいものを1つ選ぶことや、やたらと暗記してその記憶を試されるっていうようなことしかして来てないあなたたちにとっては、確かに今回のテーマは難しいかも、とも思いましたけど。
今回のトピックは、「 〇〇(国籍)人であるには何が最も重要か?」で、
A 言葉
B 伝統・習慣の共有
C 宗教
D 生まれた国
の中から1つ選んで、理由も含めて私が挙げた例に沿って、意見を述べるっていうもの。
このトピックは、実は前年度にお蔵入りになったネタ。 → 今年度で、お蔵入りになった小論文のトピックを1つご紹介
やっと日の目を見たわけです。
そして上記の1〜4の例の中から1つ選んで、意見を述べるって感じですね。
通常私がトピックを決めるときは、トピックを決めてからその材料を探すことが多いのですが、この場合はまず材料である「社会実情データ図録 その国の人だと言えるのは何によるか(主要国比較)」を見てから決めました。
今回このトピックにしたのは、グローバル化が加速度を増す昨今の状況と、ここ最近の白人至上主義の動きから。 → 米国で白人至上主義団体の活動が拡大、しかしDNA解析により活動家の多くは純粋な白人でないことが判明
☆☆☆☆☆☆☆
まず、
私「〇〇さん、あなたは何人(なにじん)ですか?」
〇〇さん「ベトナム人です。」
私「なんで?」
〇〇さん「???」
私「〇〇さんがベトナム人である根拠は何?何がどうだったらベトナム人なの?」
〇〇さん「ベトナムで生まれたから。」
私「じゃー両親が日本人で、ベトナムで暮らしています。そのときに赤ちゃんが生まれたんだけど、仕事の関係で日本に帰国し、その子供は日本の教育を受けて、日本語しか喋れません。その子供は何人(なにじん)?」
〇〇さん「日本人です。」
私「さっき〇〇さんが言ってたことと矛盾するじゃん!」
〇〇さん「・・・・・」
という会話の流れに。
そしておもむろに、上記のエントリに書いてある紙を配って、考えてもらいました。
まず、A〜Dの中の何が最も重要だと思うか?と聞いたら、「B 伝統と習慣の共有」が多かったです。
ただ、この段階ではきちんと思考してその結論に至ったというよりは、単なる印象論です。
ホンマに考えない人たちなので。
そのあと、1〜4までみんなで一緒に考えていきました。
そして、問題になったのが2です。
2っていうのは、こんな例。
2 次の人は日本人だと言えると思いますか?
グエンさんはベトナムで生まれましたが、生後6か月でベトナム人の両親と日本に来て、それ以降はずっと日本で育ちました。もちろん日本語はペラペラで日本人と同じような生活をし、ベトナム語は話せません。宗教心が強く、日本の仏教を信じています
ここで、「Bの伝統と習慣の共有」が最も重要だと言っていた人が、「日本人とは言えない」って言ったんです。
それって、矛盾してますよね?
今回は、「自分の意見や主張の矛盾点に気づいてもらう」ってことがしたかったんで、それは奏功しました。
「あっ・・・」ってなってましたから。
学生から質問が出たのですが、上記のいA〜D以外の項目は✖︎ってことにしました。
学生から出てきたのは、
・国の法的な国籍
・本人のDNA
です。
法律的な国籍を判断の材料をしてしまうとそこで終わってしまって、思考の練習にはなり得ません。
また、例えば「日本人のDNA」っていうものが存在するかどうかっていうこともありますが、100歩譲ってそういうものが存在するとしても。じゃー
・代理母が生んだ子供のケース
・養子縁組の子供のケース
は、国籍がどうなるのか?っていう問題もあります。
例えば、卵子と精子の提供者、つまり遺伝子的に親に当たる人が両方ともイギリス人で、妊娠する代理母がオランダ人で、オランダで出産した場合、子供はイギリス人なのか?オランダ人なのか?とか。
また後者のケースで考えると、ルワンダ人の両親から生まれた赤ちゃんが生後すぐアメリカ人に引き取られ、アメリカの教育を受けて一般的なアメリカ人のライフスタイルを持っている場合、ルワンダ人なのか?アメリカ人なのか?とか。
因みに、このクラスには香港人、マカオ人、中華系マレーシア人がいます。
その一方で、案の定というかなんというか、ベトナム人学生はそんなこと考えたこともなかったみたいで、思考停止してたのがありありと分かりました。
香港人女子の話によると、香港って二重国籍が認められてるそうです。
知らんかった・・・
まだザーッとしか読んでないんですが、学生の「最も重要だと思うこと」は「言葉」が多かったです。
私も「言葉」かなって思います。
あなたはどう思いますか?
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