「根拠 = 事実」ということがどうにも理解できないベトナム人学生ベトナム人学生のバラバラの日本語の知識がシナプス結合のようにガッチリ繋がった瞬間

2017年09月06日

またまた非常勤のベテラン教師のおかげで、漢字の授業の進め方に光が!

実は、漢字教材が「漢字ビギナーズ」から「漢字マスターN2」になってから、なかなか授業がうまくいってませんでした。


その主な理由として、


・画数が多い漢字が増えた

・漢字語彙の抽象度が上がり、内容が高度になってきた


という2つが挙げられます。

特に後者は、学生の「語彙の意味の理解」を直撃。 

今までは半径5mの世界のことだけで良かったけど、N2レベルになるとそういうわけにはいきません。


こないだ私が担当したのは、「5章 仕事 人事」だったんですが、ここには「評」、「価」、「改」、「善」、「勤」、「務」という漢字があり、それぞれ、

・評判、評論、書評、総評

・価(あたい)、評価、価値、価格、定価、物価

・改める、改心、改造、政治改革、改訂

・善良、善意、改善、親善試合、偽善者

・勤労感謝の日、通勤ラッシュ、勤続20年、転勤、夜勤、無断欠勤、勤行

・勤務、義務、義務教育、外務省、法務省

などです。


この中には、一応社会主義国であるベトナムには無い概念もありそう。


これは私の勝手なイメージなんですが、ベトナムに定価ってあるんですか? 

なんとなく「言い値」って感じがするんですけど・・・


あと、政治改革なんかも概念として理解されにくそう。


やっぱりこの辺のちょっと高度な話になると、クラスがかなり静かな雰囲気になります。


☆☆☆☆☆☆☆


そこで、今日非常勤のベテラン教師と話していて、またアイデアをいただきました。


その先生と、もうお一人同じクラスを担当してくださってる先生と話をしていて、「漢字の授業なのに、語彙の授業みたいになってしまうから時間がかかる」ということで私も含めて悩んでいました。

それで、ベテランの先生の発案が!

それは、「漢字の授業は漢字だけに特化してしまって、そこに出てくる語彙は私が担当している語彙の授業で別立てでやってはどうか?」というものでした。


乗っかりました。


で、漢字の時間は一応その語彙には触れるけど、詳しい説明は金曜日の「語彙」の授業でやる方向で意見が一致しました。


いや〜今回もホンマに助かりました。


漢字の授業で語彙的な説明をすると、どうしても時間がかかったり「漢字のフォルム」がなおざりになったりしてしまうってところに、難しさを感じてました。


そういう状況で、ベテラン教師の提案はめっちゃ渡りに船って感じで、ありがたかったです。


前にも書きましたが、このクラスに関しては「担当教師全員 + 学生 で授業を作っていってる」といった状況です。


こんな環境で日本語を教えることができて、超幸せです。


というわけで、秋休みにミーティングを行い、休み明け以降のカリキュラムを考えていきます。


ほな、さいなら!


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