2017年12月07日
日本語能力試験(JLPT)の語彙の「正しい使い方を選ぶ」問題の教材見つけたかも!
日本語能力試験、先日(12月3日)行われました。
そして、実施後っていう最悪のタイミングで、能力試験の語彙の「用法(その語彙の正しい使い方を4つの中から1つ選ぶ問題)」対策になるかも、っていう書籍を見つけたのでエントリを書きます。
それは、こちら。
「コロケーションで増やす表現 ほんきの日本語 vol1&2」です。
これ、以前から存在は知ってたんです。
で、中身も読んでたんです。
ただ、その時はあんまり印象に残らない内容だったため、内容がどんなだったか覚えてませんでした。
先日、冬休み明けと来年度に使う教材をゆるゆる考えようと思って、書店に行ったところこの本があり、改めて中身を読んで見たら日本語能力試験の語彙対策として使えるんちゃう?って思ったんです。
どうしてそう思ったかというと、中身を見てもらえれば一目瞭然です。
まず、先頭ページがこんな感じ。
この部分だけで、「正しい使い方を選ぶ」問題で使えそうではありませんか!
で、問題もなかなかいい感じ。
これだと、本当にコロケーションがしっかり身につきそう。
あと、個人的には3の問題のような「複合動詞」も外国人にとっては難しいと思っていて、こういう問題にあたることによって、
・意味領域を限定的にする複合動詞がある
・その複合動詞を区別する意識を与える
・使い分けられるようになれれば超便利
ってことに気づいてもらえるようになります。
日本語教育の教材で、私はあまりこのように複合動詞をピックアップした問題を知らないんですよね〜
☆☆☆☆☆☆☆
とはいうものの、もちろん課題もあります。
1 語彙の教材というより漢字の教材
漢字に特化してしまってるんですよね、この教材・・・
なので、日本語能力試験の語彙の問題で1問くらいは出てくるカタカナ語彙はカバーできません。
また、通常ひらがなでしか表記しない副詞なども出てきません。
もったいないな、とは思います。
2 絶対数が圧倒的に少ない
これも大きいです。
この教材は、1冊で30文字だけなんです。
まあ、その漢字1文字に複数の意味や使い方があるんですけど、それにしても少ない。
日本語能力試験(JLPT)は、いわゆる出題基準というものがありません。
しかも、公式問題集が昔1度出ただけで過去問も市販される気配がありません。
ということはつまり、範囲は無限ということになります。
その中で、60個の(それも)漢字の使い方だけ教えても、と思ってしまいます。
3 授業での使い方がイメージできない
これは私の問題なんですが、この教材を使ってどう授業を展開すればいいのか、っていう具体的なイメージが想像できないんです。
どっちかっていうと、この教材は独学向きのように思います。
まあでもクラスティーチングで、どのようにこの教材を使えば効果的な授業ができるのか、をこれから考えていきたいと思っています。
あるいは、この教材の考え方に基づいて他の教材をアレンジして使う、っていうこともできそうですよね?
Amazon
楽天市場
コロケーションで増やす表現 ほんきの日本語 vol.1 上級日本語学習者向け
楽天ブックス
コロケーションで増やす表現(vol.2) ほんきの日本語 上級日本語学習者向け [ 小野正樹 ]
あ、この教材は日本語教師勉強会の akky 文庫に加えるので、興味をお持ちのかたはまたご連絡ください。
次回の勉強会に持っていきます。
ほな、さいなら!
日本語ランキング
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そして、実施後っていう最悪のタイミングで、能力試験の語彙の「用法(その語彙の正しい使い方を4つの中から1つ選ぶ問題)」対策になるかも、っていう書籍を見つけたのでエントリを書きます。
それは、こちら。
「コロケーションで増やす表現 ほんきの日本語 vol1&2」です。
これ、以前から存在は知ってたんです。
で、中身も読んでたんです。
ただ、その時はあんまり印象に残らない内容だったため、内容がどんなだったか覚えてませんでした。
先日、冬休み明けと来年度に使う教材をゆるゆる考えようと思って、書店に行ったところこの本があり、改めて中身を読んで見たら日本語能力試験の語彙対策として使えるんちゃう?って思ったんです。
どうしてそう思ったかというと、中身を見てもらえれば一目瞭然です。
まず、先頭ページがこんな感じ。
この部分だけで、「正しい使い方を選ぶ」問題で使えそうではありませんか!
で、問題もなかなかいい感じ。
これだと、本当にコロケーションがしっかり身につきそう。
あと、個人的には3の問題のような「複合動詞」も外国人にとっては難しいと思っていて、こういう問題にあたることによって、
・意味領域を限定的にする複合動詞がある
・その複合動詞を区別する意識を与える
・使い分けられるようになれれば超便利
ってことに気づいてもらえるようになります。
日本語教育の教材で、私はあまりこのように複合動詞をピックアップした問題を知らないんですよね〜
☆☆☆☆☆☆☆
とはいうものの、もちろん課題もあります。
1 語彙の教材というより漢字の教材
漢字に特化してしまってるんですよね、この教材・・・
なので、日本語能力試験の語彙の問題で1問くらいは出てくるカタカナ語彙はカバーできません。
また、通常ひらがなでしか表記しない副詞なども出てきません。
もったいないな、とは思います。
2 絶対数が圧倒的に少ない
これも大きいです。
この教材は、1冊で30文字だけなんです。
まあ、その漢字1文字に複数の意味や使い方があるんですけど、それにしても少ない。
日本語能力試験(JLPT)は、いわゆる出題基準というものがありません。
しかも、公式問題集が昔1度出ただけで過去問も市販される気配がありません。
ということはつまり、範囲は無限ということになります。
その中で、60個の(それも)漢字の使い方だけ教えても、と思ってしまいます。
3 授業での使い方がイメージできない
これは私の問題なんですが、この教材を使ってどう授業を展開すればいいのか、っていう具体的なイメージが想像できないんです。
どっちかっていうと、この教材は独学向きのように思います。
まあでもクラスティーチングで、どのようにこの教材を使えば効果的な授業ができるのか、をこれから考えていきたいと思っています。
あるいは、この教材の考え方に基づいて他の教材をアレンジして使う、っていうこともできそうですよね?
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次回の勉強会に持っていきます。
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