進学を希望する留学生に関係する日本語教師は読むべき「東洋経済 2/10号」職場のストレスチェックの結果が届いたので、自分にとってのストレスフルな職場について考えた

2018年02月19日

こないだ始めたプレゼンで、学生なりにしてる工夫と改善点

先日、文法クラスは私ではなく先輩ベテラン教師担当だった日のことです。

こないだから始めたプレゼン(→今年度の授業終了2週間前に文法クラスで敢えて行う新しい試み①「プレゼン」)なんですが、今日はベトナム人女子2人が行うことになっていました。

ところが、今日は1人が休みだった(正月だから?)ので、1人だけでやってもらうことに。

あ、これは2人で1つのプレゼンをするという意味ではなく、それぞれ違うプレゼンを1日2人ずつするってこと。


今日ベトナム人女子が行なったのは、自分がバイトをしてる居酒屋のメニューのオススのメニュー。

彼女の作成したスリップ(便宜上、こう呼びます)がこちら。

fullsizeoutput_160

 
まあこういうのも悪くないです。

っていうか、多分一般的な知識しか持たない私たちよりも詳しく説明できるのは、このクラスでは彼女だけなので貴重な情報とも言えます。

店名出しちゃってるんで、良かったら行ってあげてください。 

因みに、絵は彼女が描いたものではなく、おそらく店のメニューをカラーコピーして貼ったんだと思います。
 

先輩教師によると、やはり自分で書いた文字であるにもかかわらず、漢字の読みで躓いてたということです。

やはり彼らは思考活動のキャパシティーが小さそうなので、日本語の文を構築しながら漢字を正確に読む、っていう行為は多分非常にハードルが高いことになってそうです。

また、発音の問題も!

その先生によると、「スパイシー」の発音が最初何と言ってるのか分からなかったそうです。


そして、日本語の間違いもまだまだ多い!

メニューに書いてあった日本語を、そのままコピーした部分も多いにもかかわらずです。


ちょっと原文まんまで載っけてみます。気になる部分は、色を変えてあります。

・清流若どり
という言う鳥さんを使っています。

・秘伝の揚げ方
??の目でスパイシーな軽刺激を受けます。秘伝のタレにじゅくりと漬け込んだ肉は、醤油とショウガの味がしっかりとしみ込んでいます。

・大きくてうまい

・相性抜群のハイボルビルを片手に最高!!!
ショウガを体をあたためる効果がありますが、このグローブ揚げは特にショウガが強い印象。そのため、食べれば食べるほど休がポカポカしてきて、おつまみには最高の一品です。

・季節によって味が変わる
焼きもある。目の前をきる

・店員も心を込みてやります

・値段安いです


☆☆☆☆☆☆☆


いかがでしょうか?色を変えた部分以外にも、気になるところはあるんですが全部ツッコむと長くなるので。
 

鳥さんって、今から食べるのに・・・

関西人の「アメちゃん」みたいなもんなんですかね?

「じっくりと」ではなく「じゅくりと」漬け込んだほうが、タレめっちゃ染み込んでそうです。

最後の「目の前をきる」が分からなかったんですが、そこはかとなく「揚げるのではなく焼きのバージョンもあって、その場合はお客さんの目の前で切ります」ではないかと感じます。


☆☆☆☆☆☆☆


このように、日本語をビミョーにハズしてくるあたり、文法クラスの学生だなぁと思います。


しかし、これらの日本語の間違い以上に私が問題だと感じるのは、

紹介する項目が多すぎること


です。

私は上記のリンクの以前のエントリでは、このプレゼンのテンプレートとして述べたい項目は2つと提示していました。

自由な発想でやってもらうのもいいんですが、それは「型」通りにできるようになった後の話。

このままだと、項目が多すぎて何について述べたいのかがボヤけてしまいます。


というわけで、彼らの改善点は

言いたい情報の中から、余計なものを削ぎ落としてポイントを絞る


という作業。

なので、来週から(来週で授業終わりなんですが)は、その点を強調して学生にプレゼンしてもらおうと思っています。


ほな、さいなら!



日本語ランキング

script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
このエントリーをはてなブックマークに追加
akky_san at 20:30│Comments(0)授業内容 | プレゼン

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

進学を希望する留学生に関係する日本語教師は読むべき「東洋経済 2/10号」職場のストレスチェックの結果が届いたので、自分にとってのストレスフルな職場について考えた