2018年03月16日
文法クラスの卒業パーティーでのある学生の振る舞いで考えたこと
先日、卒業式が行われ、その後夕方くらいからそのクラスのベトナム人男子がアルバイトをしている北新地の焼肉屋で卒業パーティーが行われました。
北新地の焼肉屋っていうと「高級店」って印象を受けますが、モノによっては全然高級じゃないうちの近所の焼肉屋さんよりも安いメニューがあったりしました。
こちらが私たちがいただいたコースの料理の数々です。
車海老は活け車海老だったので、学生はビックリしてました。
この宴会が始まるにあたって、タイ人女子が音頭をとってくれることに。
その挨拶で、私たち教師への感謝の言葉が述べられました。
急遽決まったことで彼女も何の準備もしてなかったようですが、しっかり喋れてました。
こういう場面でも、「4月の彼らを考えると、成長したよな〜」と再認識。
彼らと私は今回初めて一緒にお酒を飲んだこともあり、話題はベトナムのお酒文化やその日本との違いなどがメインに。
そして、ここ最近彼らの関心を最も集めている「akky の別宅に遊びに行こう」計画へ。
なんか既に日程も決められてしまってるので、私はその日に備前にいなければならないそうです。
彼ら、バイトのシフトでその日は空けてるみたい。
普段は遠慮してたのか、この宴会で私は色んな学生に色んな質問をされました。
それこそ書ききれないくらいたくさん聞かれ、その質問のジャンルもバラバラ。
手当たりしだいに聞いてきてた印象。
それで改めて考えてみると、彼らは自由に振舞っているように見えて、色々遠慮したりしてたんでしょうね。
私はこの年度で、意識してそうしていたわけではないんですが、授業であんまり自分について語ってこなかったように思います。
自己開示が少なかったんですよね。
でも私に興味を持ってくれてる学生にとっては、私が自分の情報を色々出したほうが嬉しいと思うので、来年度はもうちょっとその点を意識してみようと思ってます。
ところで、肝心の焼肉ですが肉質が良くマジで美味かった。
ここでバイトをしているベトナム人男子が、「いつも見てるだけの肉を実際に食べてみたい」と以前言ってて、それでこの店に決まったかどうかは分からないのですが、いくら良質の肉でも脂肪が多いモノだと食べ続けられなかったようでした。
おそらく店長さんか社員さんがサービスしてくれたんじゃないかと考えるのが妥当であると思うくらい、サシの入った良い肉が大量に運ばれて来て、学生も最後の方は若干寡黙になるっていう。
この後、ボウリングに行く運びに。
☆☆☆☆☆☆☆
一人、授業中は大人しくあまり自分から発信しないベトナム人男子がいます。
私は、彼はもともと大人しい性格なんだろうと思っていましたが、この卒業パーティーではめっちゃ発言が多かったんです。
それで思ったのは、
やはりアジア系学生は間違いを恐れていて、それが発話のストッパーになってる
んだなってこと。
「間違えること=罪」って思ってそう。
これって多分、学校教育の刷り込みによるものではないかと思います。
ところが、こういう「間違えることが問題にされない場」に身を置きその呪縛から逃れられた結果、発話が増えたんです。
こちらが、その彼。
口紅つけられて喜んでます。
複文レベルとはいかないまでも、単語レベルと文レベルを行ったり来たりしながら話してました。
そして、それでまた思ったのは、「彼が間違いを恐れずに授業に臨んでいたら、授業での発話が増えてもっと会話が上手になってたんじゃないか?」ってこと。
機会損失だったかもしれないんですよね。
そのあたりも意識して、自分の授業も構築するしご担当の先生方にそういう授業をしてもらえるように色々提案していけたらと考えています。
何だか次の年度は、今年度以上に色んな試みを考えています。
またどういう試みなのかとそれを試した結果なんかも、このブログに載っけていこうと考えてます。
今考えてることって、普通日本語教師が考えないよう変テコにも思えるようなことで、おそらくまだどの日本語教師も考えてなかったような内容になりそうなので、それが読者の方に何かのヒントを与えられるようなものになれば、とも考えています。
あっ、そうそう!
こないだの勉強会に来てくれた人たちももちろんいたんですが、その中の何人かはかなり早めの時間に来ていて、ちょこんと端っこに座ってフリートークを聞いてました。
多分その時のことだと思うんですが、「先生によって見解が違って、面白かった」みたいな発言が!
聞いてどこまで理解できたかは分かりませんが、今度またゆっくりそのことについても聞いてみようと思います。
ほな、さいなら!
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akky_san at 20:14│Comments(0)│留学生
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