ゆるゆる日本語教師　なにわ日記

いや〜きょう、今年度の初授業をしてまいりました。

久しぶりの授業ですね〜　1ヶ月ぶりくらい？


今回も文法クラスは15名でのスタート！

今年度のこのクラスは、漢字圏の学生が5名ほどいるっていう点が去年のクラスとは違う部分です。

でも、漢字圏の学生のほうがウチのコースの漢字テストの点数が低いっていう・・・


☆☆☆☆☆☆☆


教室に入り、私の簡単な自己紹介を終えると、すぐに漢字の授業に入りました。

このエントリの教材を使ってます。　→　来年度の非漢字圏のクラスで漢字ビギナーズの前段階として使える教科書見つけた！


で、教室に入る直前まで「これ！」っていう使い方が分かんなかったので、彼らの顔を直接見て何度かやり取りをしてから授業の内容を決めました。

上記のエントリの教科書って、とっても良い視点で作成されたとても良い漢字教材だと思うんですが、如何せんそういう教科書を導入として使った経験が無く、どう使えばいいのかまだなかなか分かりません。

とりあえず使っていくうちにわかってくるんじゃないかと、楽観的に考えてます。


今回使ってみて分かったのは、今年度の学生は昨年度の学生より作業時間が短い、ってこと。

これが分かっただけでも、次回からの授業のタイムマネジメントがやりやすくなって良かったです。


☆☆☆☆☆☆☆


で、漢字の授業が終わり、2コマ目に他己紹介をすることに。

他己紹介については、こちらの記事も参考にしていただければ。　→今日は新年度の初授業！授業自体は2日目だから他己紹介させてみた、今年度初授業！他己紹介をさせたら、皆かなり個性的だった

前者が2016年度のクラス、後者が2017年度（つまり昨年度）のクラスです。


昨日の先生によるとスピーチ的に自己紹介をしてもらったってことだったので、今回の他己紹介では「自己紹介では何を話すか？」を学生に挙げさせ、それ以外の項目で他己紹介するってことにしました。

出て来たのは、以下の8つ。

1. 名前
2. 出身地
3. 趣味
4. 夢
5. 好きな食べ物
6. 行きたい大学
7. 目標
8. 性格

とりあえず、この項目以外のジャンルで紹介することに。

すると、学生がザワザワしてたので、

私「え？これって昨日の自己紹介でやったってことでしょ？だからわざわざ今日もう一度しなくてもいいよね？だから、これら以外でお願いしますね。」

学生「・・・・・」

この反応を見て思ったのは、上記の8つの項目の中には昨日はやっておらず、この時に思いついて紛れ込んだものもあるんじゃないか？ってこと。

で、私がそれ以外って指示したことによって、結果的にそれが話せなくなって戸惑ったんじゃないですかね？

で、これ以外の指示がもう1つ。

それは、

できるだけ聞いてる人の印象に残る内容を話す

こと。


ただ、これが全然できてなかった！

せっかく良いネタを話してるのに、「印象を残す」ことに繋がってなくて超勿体ないことになってる他己紹介が大半でした。

例えば、「◯◯さんは、クラリネットができます。そして、好きな場所は金沢市です。」とか。

んークラリネットとかレアなんだから生かそうよ！

ってか、文と文の繋がりが見えないっていうか、列挙してるだけになってるのも残念。

あと勿体無いって思ったネタは、

• 毎日30分ジョギングする
• ミャンマー人だけど中国語ができる
• 日本の男子校に1年いた
• 現在、ホテルでバイトしている
• ダイエットに失敗した
• 水泳が好き
• 10kg痩せた
• ベジタリアン

などなど。

これらは言いっ放しで終わってしまい、これ以上の具体的な情報は出てきてませんでした。

でも、これらのもう一歩踏み込んだ具体的なことが話せれば、聞き手にとって印象に残る紹介ができたと思いません？


そして、なぜそもそも印象に残ることができないといけないかについて、大学の面接試験の例を出して説明しました。

学生たちは、概ね理解していたようではありましたが、だからと言ってすぐにそれができるようになるわけではありません。

まあ今からですね。


今年度のこの文法クラスも、色々とやってみたいことがたくさんあります。

でも、あんまり焦るとロクな結果にならないので、1つずつゆっくりやっていこうと考えています。


実は、この次のコマで文法というか読解というかちょっと判然としない不思議な授業を行ったんですけど、それについては別エントリで書こうと思ってます。


ほな、さいなら！


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