最近読解の授業で行ってる、学生の段階ごとの理解度の把握少なくとも akky には説明不可能な、初級の助詞の超ムズい問題

2018年05月20日

ここ最近、日本語学校さんに聞きたいこと

私が教えているコースはちょっと特殊で、一般的な日本語学校では海外から留学ビザを持った留学生が入学するのに対して、日本国内の日本語学校から日本の学校への進学を目的とする学生が入学します。

それで、入学した学生を見ていて最近思うことが色々あり、疑問に感じることもたくさんあったりします。

今一番日本語学校さんに聞きたいことは、

アウトプットさせてますか?


ってこと。

もうね、今私が担当してる文法クラスは、あまりにもアウトプットに時間がかかりすぎてます。

これは今年だけじゃなく、ここ数年感じていることでもあります。


先日、文法の授業で教えた

  • 助詞
  • 「は」と「が」
  • こ、そ、あ

の練習として「私のお気に入りの商品」について書かせたところ、あまりにも時間がかかってビックリ!

そもそも「好き」と「お気に入り」の概念の違いがわかっておらず、その違いの説明理解からしんどそうでした。

同系統の商品がたくさんある中で、どうしてその商品を選び、購入し、使っているのか?みたいなところから、ビールやスニーカーのブランドや商品と絡めて説明してなんとか分かってもらえたようでした。

ところが、そこからなかなか罫線用紙の上に、日本語が算出されない・・・


で、やっと書けたかと思ったら、こんだけ時間かけてたったこれだけの内容?って思うのも少なくなかったです。

生産性低すぎです。


授業でもこんな様子なんですが、もっとアウトプットの不足が顕著なのが、進学の個人面談。


もうね、なかなか日本語が出てこない!


授業だと隣の同国人に聞いて日本語をひねり出すことができますが、マンツーマンの個人面談になるとそのような助け船は出てきません。

でも、そんな難しい内容説明を要求してるわけではなく、比較的答えやすいことを聞いているだけであるにもかかわらず、マジでなかなか日本語が出てきません。

彼らの様子を見ていると、超簡単に答えられる質問にも「日本に来てから初めてこの内容をアウトプットします」的な風情で、本当に初めて日本語で答えるって経験をこの時にしてるように私には見えました。

前の日本語学校で、アウトプットしてこなかったんだろうなって思わされます。


そこで色んな日本語学校さんに聞きたい!

アウトプットさせてますか?


文法クラスの中でも比較的よくできるベトナム人女子と進学面談をしていて、授業内容や授業の難易度や分かりやすさについての話になった時のことです。

その学生は日本語の「文法」に苦手意識を感じていて、どうすれば文法の能力が上がるか聞かれた時に、アウトプットの練習を増やすっていう内容を私が話そうとして、「あなただけじゃないけど、このクラスの学生を見てて思うのは、日本語を使って何かを伝えるってことを前の日本語学校でやってなかったんじゃないかと思うから・・・」って言ったら、「そうです!そうです!」ってめっちゃ同意されました。


私は、インプットしたらアウトプットさせるのが当然だと考えています。

もっと言うと、アウトプットさせるためのインプットです。


教える内容がインプットばっかりだなぁって思ってる日本語教師の方や、アウトプットの時間が組み込まれていないカリキュラムを作ってる専任講師や日本語学校の偉い人は、もう一度それらをアウトプットの観点から見直してみてはいかがでしょうか?


ほな、さいなら!


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akky_san at 21:15│Comments(0)日本語学校 

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