文法クラスで正答率が21%しか無かった読解問題自他動詞関連で自分で考える問題をやらせたら、解答が若干カオスだった

2018年06月19日

今回の大阪の地震で改めて思ったこと

いや〜地震すごかったですね!

今日出勤したら、教務室はその話で持ちきりでした。


で、今回は地震発生から色んなことを見聞きして思ったことなんかを書いていきます。


☆☆☆☆☆☆☆


1 2拠点生活は災害リスクが低い


私、地震が発生した時は岡山県備前市の自宅で寝てました。

前日の夜中に漆喰を塗ってたらスイッチが入ってしまい、結局午前3時ごろまで塗ってたから寝たのが遅くて地震発生時にはスヤスヤ寝てたんです。

で、当然のことながら思ったのは、家が2箇所にあったら災害に遭うリスクは低下するな〜ということ。

もちろんその2箇所で被災するリスクもあることはありますが、それは確率的に低そう。

で、特に岡山県は県内に活断層がほとんどなく、地震発生のリスク自体が低いです。

一方、今回の地震関連の報道で改めて知ったのは、大阪府は活断層だらけだってこと。

今日確か茨木市にお住まいがある先生がおっしゃってたのは、「もう片付ける気にならないくらい部屋が(地震の揺れで)ぐちゃぐちゃになった。」ってこと。 


だから、こういう人は私の周りに多いので書きにくいんですが、「大阪に家を1箇所だけ持ってる人」は相当高いリスクを背負ってることになります。


こういう人は、2拠点生活を一度真面目に考えてみてはどうでしょうか?


私の肌感覚では地方移住って今どんどん拡大してきてる上に空き家も増えてるので、もしかしたら場所によっては良い賃貸物件があるかもしれません。

ちなみに、私が住んでる地域にも空き家が何軒かあるそうです。


2 職住近接は自宅困難リスクが低い


私は、今回の地震の最も大きな混乱は、地震そのものというよりも地震により交通機関がストップし、帰宅困難者があふれたこと、という印象を受けました。

ニュースでも取り上げられていましたが(→【地震】新淀川大橋が歩いて渡る人の渋滞に「橋を渡るのに順番待ちが発生」)、 淀川に架かる新淀川大橋に長蛇の列ができていたようです。

おそらく、この橋の近くの大阪メトロの御堂筋線がストップしたことによって生じた現象かと。

また、帰宅難民はここだけじゃなく大阪駅など他にも色んなところで発生しました。

なので、こういう災害を想定すると、やっぱり職住近接が正解なのかなと。

先ほどの橋の行列の人の中には、(大阪以外の人には距離感がわからないかもしれませんが)吹田市や豊中市にも徒歩で帰る人がいたそうです。

ちょっと普通徒歩では考えられない距離です。


私は幸い、自宅から職場までは地下鉄で2駅程度の距離なので、歩いても30分くらいです。

私の場合はたまたま今の職場が偶然自宅から近かっただけなんですが、これから住まいを決めるかたはこういうリスクも想定して選ばれるといいかも。

また、今の自宅と職場が遠いって人は、引越しするのもアリかなと。

転職より引っ越しの方が、行動のハードルが低いですしね。

だいぶ前に私が書いたエントリです。 → 日本語教師のためのマネーハック術 1住居について考えよう

1と2に関連してますので、よろしかったらどうぞ。


3 シングルインカムはリスクが高い


やっぱり収入源が1つだけっていうシングルインカムは、超ハイリスクだと思うんですよね。

今回の地震関連で、かなり気になったニュースがこちら。

「大阪北部」地震 震度6弱の地域に企業は3万8,322社

中小企業はキビシいでしょうね。

特に体力が無くて自転車操業をやってるところは、資金繰りとか相当難しそうです。


で、もしあなたがこういう企業で働いていたら、会社自体が倒産して無くなってしまう可能性があるわけです。

そして、収入源がその会社だけだとどうなるでしょう?


日本語学校も何%か分かりませんが、個人経営のところが多いですし。


だけど、複数の収入源があれば、まだ凌げるかなと。


シングルインカムだといくら潤沢に貯金があったとしても、入ってくるお金が0になるわけだからいずれ底をつきます。

つまり、貯金額は無収入の生活をいつまで続けられるかに関わるだけ、とも言えます。

これ関連のエントリはこちら。

「日本語教育以外のスキルを身につける」のと「収入源を複数にする」のは日本語を教えるスキルを貶める?


4 組織の判断スキルが重くなってきた


地震発生後の、あなたの勤めている職場の対応はどうでしたか?

ウチの学校は結構すぐに、Googleフォームで安否確認のメールを各講師に出してました。


交通機関が地震発生時に緊急ストップがかかるようになり、脱線事故が無くなったのと同時に車内に閉じ込められたり、止まった場所によっては帰宅困難になるリスクも高まりました。


そして、今度の地震が発生した時間が超ビミョーで、既に出勤で家を出た人とまだ自宅にいた人が混在していたタイミングでした。

そのタイミングで組織としては、かなり迅速に適切な対応をとる判断スキルが必要とされるようになってきたと私は考えます。

既に家を出てしまった人は仕方ありませんが、家に残っている人に対して相当スピーディーに指示を出さないと、本来そういう指示を受けていれば被災せずに住んだ人を被災させてしまうリスクを組織側は持っているわけです。


また、私が今も尚実際にちょっと怖いって思っているのが「余震」です。

そうなると、組織は地震発生後だけでなく「余震」が起きるか否かまで考えた上で、業務を再開するタイミングも判断する必要が出てきます。


この「短い時間で、いかに適切な判断ができるか」ってスキルは相当高度です。

でも、その組織側の判断で従業員の生死が左右されるというのも、また事実です。


5 SNSぎらいが日本社会の足を引っ張る可能性


今回の地震でも、SNSは活躍してくれました。

まあいくつかデマなどもありましたけど。

で、今日学校に出勤して他の先生方が話している内容が聞こえてきたのですが、その中で気になったのがそのデマに触れていた「(デマが飛び交うから)だから私はSNS嫌いやねん!」って言葉。

でもこれって論理的におかしくて、SNSが存在したという理由でデマが拡散したわけではありませんよね?

SNSはその拡散に使われただけで、デマが生まれた原因ではありません。


私のリアルつながりの日本語教師の中には、相当な数の「SNSとか無くてもいい!むしろやらない!」って先生がいます。

SNS断固拒否的な人たち。

私は今回もSNSは役に立ったと考えているのですが、これ逆に考えると「SNSをやっていない人は、(少なくとも)私が役立つ情報だと思う情報を手に入れてない」ってことになります。

それって危険じゃないですか?


私の脳裏には、次のような流れが浮かんでます。


・災害時にもSNS を拒否する人たちがいる

          ↓

・その人たちは貴重で有用な情報を手に入れられないせいで行動できない

          ↓

・障害者や高齢者、子供など、本来まず助けられるべき人たちへの救援の一部がSNSぎらいに割かれる

          ↓

・上記の人たちの救助が遅れたり不十分になったりする

          ↓

・SNSぎらいへの世間の非難が集中する


っていうネガティブな想像ですけど・・・


SNSぎらいの人たちは「私たちは放っておいて!」って言うかもしれませんが、倫理的に考えてそれは不可能です。


こんな日が来ないことを祈りつつ。


6 日本は過去から学んでる


今回の地震の揺れが強かった場所は、人口も多く人口密度も高い地域でした。

でもその割に死傷者は少ないです。

これ、よその国の同規模の都市で同規模の地震が起きたら、死傷者はこんなもんじゃなさそう。

そう考えると、日本という災害の多い国で日本という国は過去から学んでる、と言ってもいいんじゃないでしょうか。

確かに今回、ブロック塀の倒壊で女の子が亡くなるという痛ましい事故も起き、それに関して「過去から学んでいない」という声もあります。

確かにそこだけ見るとそうかもしれませんが、もっと視野を広げると学んでることは多いように思います。


☆☆☆☆☆☆☆


今回の地震によって亡くなった方、怪我をされた方、避難生活を余儀なくされている方もいるので、地震が起きてよかったなどとは全く思わないんですけど、起きてしまった以上はこのエントリで触れた「暮らし方」や「働き方」を改めて考える契機になればいいなと思っています。


ほな、さいなら!


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akky_san at 20:17│Comments(0)生き方 | 働き方

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