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2020年02月07日

日本語教育において学習者の成果の最大化が重視されるようになるにしたがって価値が下がる日本語教師の協調性

私は日本語学校にいた時から、この業界って必要以上に日本語教師の協調性を重視してるんじゃないかなどと感じ、居心地が悪いことが多かったです。

協調性があるというと聞こえがいいですが、ぶっちゃけるとただなあなあになっているだけっていう。

特に伝統が長く、あまり人の出入りが活発でない新陳代謝があまりできていない組織にその傾向を感じます。

また、協調性とセットにされることが多い概念が「組織のルールを守る」ってことだと思うんですが、このことにも「そのルールはローカルルールにすぎなくて、そもそもそういうルールって要らないんじゃないの?」と思うルールが多いんですよね。

もちろん、必要最低限の協調性は必要でしょうが、ちょっと日本語学校ではそれが過剰評価されています。


ところが、今後将来的に私は日本語教師の働き方が下記エントリのようになっていくと考えていて、



そうなるとすると、従来重視されてきた日本語教師の協調性の価値が低下するのは必然でしょう。

その理由を今から書きます。
 

☆☆☆☆☆☆☆


まず、成果を最大化するってことをバックキャスティング思考で考えてみましょう。



成果を最大化するためには、その成果、目標とも言い換えられますが、その成果目標を明確化して掲げる必要があります。 


私は個人的に、多くの日本語学校などの日本語教育期間は、この段階でさえきちんとできている所はほんの僅かなんじゃないかと考えています。

成果目標というのは、例えば、このクラス(中上級や上級など)のJLPTのN2の合格率を60%以上にする、などのこと。

こういう数値目標って、あなたの学校に存在しますか?


もし仮にあったとしても、その目標が達成されなくても「残念でしたね。」みたいに終わっていたりしませんか?

どこが改善点で、その原因は何かを検証するせっかくのチャンスなんですけどね。


私は、多くの日本語教育機関で明確な成果目標がないからこそ、そういう所では協調性が必要以上に重視されているんじゃないかと睨んでいます。

どういうことか分かりますか?

端的に書くと、成果目標が無いということは、その組織の決定権を持つポジションの人が成果目標と協調性がトレードオフの関係だということに気づいておらず、そのため自動的に協調性が優先されているってこと。

高い成果を生むためには、ある程度そこに関わる人同士の摩擦は避けられません(つまり、トレードオフ)。

摩擦と私は書きましたがあまりネガティブなイメージではなく、その組織内の人同士に意見の相違があったとしても、努力目標が同じであれば意見を出し合ってどのプランが最適解かを考えることができます。


ところが、あまり協調性に重きが置かれると闊達な意見交換は行われず、

・問題があっても見て見ぬ振りをし

・周りの空気を読み

・必要とあれば忖度し譲り合いながら

落とし所を探ります。

しかし、こんなやり方で効果的な問題解決策にたどり着くことはほとんどありません。

挙句の果てには、そういう流れの後に当事者が陰で不平不満を吐露するなんてことにも。


言うまでもなく、そんなことをしていたら成果の最大化など望むべくもありません。 

しかし、私が日本語教師になった時とは異なり、社会の動きのスピードが今は相当速いです。

それに加えて、留学生以外にも日本語学習者は広がっていくと当然ビジネスパーソンもそれに含まれるようになるため、彼らは留学生のように時間がふんだんにあるわけではなく、日本語学習に割ける時間が限られています。

そうなると、できるだけ短期間で多くの日本語を身につける必要が出てきます。


おそらく、この流れは不可逆です。

したがって今後の日本語教育は、従来のように成果目標よりも組織の和が優先される状況ではなく、組織の秩序よりも学習者の成果の最大化が優先されるようになるんじゃないかっていうのが、私の見立て。

あなたはどう思いますか?


ほな、さいなら!


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akky_san at 21:09│Comments(0)日本語教師 | 未来像

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