2020年02月21日
Netflixのオリジナルドラマ「Alta Mar アルタ・マール:公海の殺人」がスペイン語の初級学習者にオススメな理由と思ったこと
私は去年まで、NetflixをAmazonのプライムビデオでは見られない作品を見るっていう、若干消極的な利用の仕方をしていました。
が、それだとサブスクリプションの元が取れないと思い直し、今年に入ってからは積極的に視聴することに。
で、発見しました。
「Alta Mar アルタ・マール:公海の殺人」!
今までは、どこかのメディアでおすすめされていたものを見ることが多かったのですが、今回は自力で発見。
スペイン語の初級学習者にオススメする理由は後述しますが、ミステリーファンの人にも是非オススメしたい作品でもあります。
まず設定なんですが、船の中といういわゆる密室です。
そういう閉じられた空間の中で人が死んだり殺されたりしていきながら、謎が謎を呼んだり新しい事実が発覚したりして、もう私の大好きな恩田陸さんもビックリするくらいのストーリーテリング。
特徴的なのが、今まで怪しいと思われた人がそうではないと判明し、その人以外の人がまた怪しく思えてくるっていうのを繰り返すような流れ。
脚本が凄まじいです。
あと、かなりのお金がかかっているという印象も。
そう考えると、日本の地上波のドラマとか相当ショボく感じます。
シーズンも2シーズンだけなので、そこまで時間もかかりませんし、そろそろ長期休暇という人にはもってこいです。
ただ1つだけ注意喚起すると、かなりハマる可能性が高く続けて視聴せずにはいられなくなる可能性が高いので、ある程度まとまった時間が確保できるタイミングでご覧ください。
☆☆☆☆☆☆☆
このドラマがスペイン語のh訴求学習者にオススメの理由は端的に書くと、
聞き取れる言葉が多く、そういう意味での満足感が得やすい
ってこと。
ただ、今ここで書いている聞き取れるっていうのは「聞いて意味まで全部理解できる」というよりは、その前段階の「聞いた時に、どんなスペイン語が話されているかの認知ができる」って段階のこと。
これは、特に私に該当するだけなのかもしれませんが。
シーズン1の1話目について書こうと思っているのですが、スペインから2人の姉妹が豪華客船に乗船し、姉はそのオーナーの男性と船上で結婚式をすることになっていて、乗船する際に婚約者に追われている女性を匿ってそれを隠して乗船してしまうってところから始まります。
なので、満足感が得やすいポイントとして、
1 挨拶が多い
が挙げられます。
挨拶って、スペイン語に限らずどんな言語を学習する時も最初に習いますよね?
シーズン1の1話目に出てきて、私が聞き取れた範囲では、
・Como estas?(ご機嫌いかが?)
・Buenos dias.(こんにちは。)
・Buenas noches.(こんばんは。)
・Muchas gracias.(どうも有難う。)
・Encantada.(初めまして。)
・Esta bien?(調子はいいですか?)
・Perdon.(すみません。)
・Lo ciento(ごめんなさい。)
などです。
1話目だからもっと多いかと思っていたのですが、改めてチャックするとそうでもなかったです。
でも、2話目以降もこれら以外の挨拶がたくさん出てきます。
2 スペイン語は表記と音があまり乖離してないので、知ってさえいれば単語が聞き取れる
これも大きいです。
基本、スペイン語の発音は日本人が言うところの、ローマ字読みに近いです。
スペイン語でレストランを意味する単語は、「restaurante」で「レスタウランテ」って発音します。
私が聞き取れた範囲で、品詞別に紹介すると、
【名詞】
・policia(警察官)
・tio(おじ)
・viaje(旅行)
・barco(船)
・hermana(姉妹)
・capitan(船長 ※aにアクセント記号)
・lengua(言語 ※話すほうの言語)
・nombre(名前)
・doctor(医者)
・tiempo(時間)
・mujer(女性)
・falta(行方不明)
【動詞】
・esperar(待つ)
・ir(行く ※この時は一人称複数のvamosが多かったです)
・entender(理解する)
・cenar(晩御飯を食べる)
・cantar(歌う)
・mirar(見る)
・escuchar(聞く)
・saber(知っている)
・dormir(寝る)
【形容詞】
・mejor(より良い)
・maravilla(不思議)
・perfecto(完璧な)
・ocupado(忙しい)
・inteligente(知的な)
・interesante(興味深い)
【その他】
・todo(全部)
・un poco(ちょっと)
・hoy(今日)
・ahora(今)
・pero(しかし)
って感じですかね。
スペイン語初級学習者なら、大抵知ってる単語じゃないでしょうか?
私よりも語彙が豊富な人は、もっと色んな語彙が使われていることに気づくと思います。
☆☆☆☆☆☆☆
思ったことというのはこれ。
「tranquilo」と「aderlante」って言葉の文脈が多様すぎる
ってこと。
Google翻訳では、それぞれ「静かな」と「先を行く」って意味だそうなんですが、その意味と和訳が結構かけ離れているケースが多かったです。
「tranquilo」は「大丈夫」、「安心して」、「放っておいて」っていう訳になっていたり、「adelante」は1話目で姉妹に船上で再会したおじさんが多用するんですが、和訳のどの部分に当たるのかさえ私にはちょっと分かりませんでした。
スペイン語って奥が深いですね。
振り返ると、日本語の「すみません」って言葉の多義性もハンパないので、教える際には注意が必要かなと再認識。
☆☆☆☆☆☆☆
シーズン1の1話目のあらすじが前述したような内容なので、緊迫感があり登場人物の話すスピードは決して遅くないのですが、まあこういう感じで聞き取れたりもするってことなんですよね。
それともう1つ思うのが、語学学習ってこういう個人の趣味に端を発しても進められるってこと。
エンタメを楽しみながら学習もできる的な。
日本語教育もそうなっていくような気がしています。
ほな、さいなら!
日本語ランキング
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が、それだとサブスクリプションの元が取れないと思い直し、今年に入ってからは積極的に視聴することに。
で、発見しました。
「Alta Mar アルタ・マール:公海の殺人」!
今までは、どこかのメディアでおすすめされていたものを見ることが多かったのですが、今回は自力で発見。
スペイン語の初級学習者にオススメする理由は後述しますが、ミステリーファンの人にも是非オススメしたい作品でもあります。
まず設定なんですが、船の中といういわゆる密室です。
そういう閉じられた空間の中で人が死んだり殺されたりしていきながら、謎が謎を呼んだり新しい事実が発覚したりして、もう私の大好きな恩田陸さんもビックリするくらいのストーリーテリング。
特徴的なのが、今まで怪しいと思われた人がそうではないと判明し、その人以外の人がまた怪しく思えてくるっていうのを繰り返すような流れ。
脚本が凄まじいです。
あと、かなりのお金がかかっているという印象も。
そう考えると、日本の地上波のドラマとか相当ショボく感じます。
シーズンも2シーズンだけなので、そこまで時間もかかりませんし、そろそろ長期休暇という人にはもってこいです。
ただ1つだけ注意喚起すると、かなりハマる可能性が高く続けて視聴せずにはいられなくなる可能性が高いので、ある程度まとまった時間が確保できるタイミングでご覧ください。
☆☆☆☆☆☆☆
このドラマがスペイン語のh訴求学習者にオススメの理由は端的に書くと、
聞き取れる言葉が多く、そういう意味での満足感が得やすい
ってこと。
ただ、今ここで書いている聞き取れるっていうのは「聞いて意味まで全部理解できる」というよりは、その前段階の「聞いた時に、どんなスペイン語が話されているかの認知ができる」って段階のこと。
これは、特に私に該当するだけなのかもしれませんが。
シーズン1の1話目について書こうと思っているのですが、スペインから2人の姉妹が豪華客船に乗船し、姉はそのオーナーの男性と船上で結婚式をすることになっていて、乗船する際に婚約者に追われている女性を匿ってそれを隠して乗船してしまうってところから始まります。
なので、満足感が得やすいポイントとして、
1 挨拶が多い
が挙げられます。
挨拶って、スペイン語に限らずどんな言語を学習する時も最初に習いますよね?
シーズン1の1話目に出てきて、私が聞き取れた範囲では、
・Como estas?(ご機嫌いかが?)
・Buenos dias.(こんにちは。)
・Buenas noches.(こんばんは。)
・Muchas gracias.(どうも有難う。)
・Encantada.(初めまして。)
・Esta bien?(調子はいいですか?)
・Perdon.(すみません。)
・Lo ciento(ごめんなさい。)
などです。
1話目だからもっと多いかと思っていたのですが、改めてチャックするとそうでもなかったです。
でも、2話目以降もこれら以外の挨拶がたくさん出てきます。
2 スペイン語は表記と音があまり乖離してないので、知ってさえいれば単語が聞き取れる
これも大きいです。
基本、スペイン語の発音は日本人が言うところの、ローマ字読みに近いです。
スペイン語でレストランを意味する単語は、「restaurante」で「レスタウランテ」って発音します。
私が聞き取れた範囲で、品詞別に紹介すると、
【名詞】
・policia(警察官)
・tio(おじ)
・viaje(旅行)
・barco(船)
・hermana(姉妹)
・capitan(船長 ※aにアクセント記号)
・lengua(言語 ※話すほうの言語)
・nombre(名前)
・doctor(医者)
・tiempo(時間)
・mujer(女性)
・falta(行方不明)
【動詞】
・esperar(待つ)
・ir(行く ※この時は一人称複数のvamosが多かったです)
・entender(理解する)
・cenar(晩御飯を食べる)
・cantar(歌う)
・mirar(見る)
・escuchar(聞く)
・saber(知っている)
・dormir(寝る)
【形容詞】
・mejor(より良い)
・maravilla(不思議)
・perfecto(完璧な)
・ocupado(忙しい)
・inteligente(知的な)
・interesante(興味深い)
【その他】
・todo(全部)
・un poco(ちょっと)
・hoy(今日)
・ahora(今)
・pero(しかし)
って感じですかね。
スペイン語初級学習者なら、大抵知ってる単語じゃないでしょうか?
私よりも語彙が豊富な人は、もっと色んな語彙が使われていることに気づくと思います。
☆☆☆☆☆☆☆
思ったことというのはこれ。
「tranquilo」と「aderlante」って言葉の文脈が多様すぎる
ってこと。
Google翻訳では、それぞれ「静かな」と「先を行く」って意味だそうなんですが、その意味と和訳が結構かけ離れているケースが多かったです。
「tranquilo」は「大丈夫」、「安心して」、「放っておいて」っていう訳になっていたり、「adelante」は1話目で姉妹に船上で再会したおじさんが多用するんですが、和訳のどの部分に当たるのかさえ私にはちょっと分かりませんでした。
スペイン語って奥が深いですね。
振り返ると、日本語の「すみません」って言葉の多義性もハンパないので、教える際には注意が必要かなと再認識。
☆☆☆☆☆☆☆
シーズン1の1話目のあらすじが前述したような内容なので、緊迫感があり登場人物の話すスピードは決して遅くないのですが、まあこういう感じで聞き取れたりもするってことなんですよね。
それともう1つ思うのが、語学学習ってこういう個人の趣味に端を発しても進められるってこと。
エンタメを楽しみながら学習もできる的な。
日本語教育もそうなっていくような気がしています。
ほな、さいなら!
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