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2020年05月07日

ここ最近akkyが作成しようと考えているモノ

ここ最近akkyは、ノンフィクションとも日本語のテキストともつかないモノを作ろうかな、などと考えています。

テキストの作成については、こちらのエントリ




の時も考えていたのですが、この時は頓挫してしまってました。 

やはり複数人が集まって1つの作業をやるっていうのは、現実的にはなかなか難しいですしね。


で、コンセプトはこの時のエントリとほとんど同じなんですが、なぜ最近また復活させようと思ったかというと、Eテレの「又吉直樹のヘウレーカ!」の4月22日の放送分を見たことがきっかけ。

どういうことかというと、上記のエントリのような内容の本文を実際に作成していた時に、

日本の国土関係 ⇨ 日本文化

という方向で展開していこうと考えていたのですが、これらをつなぐピースが見つからず「うーん、なんだかなあ・・・」と思っていたところ、「又吉直樹のヘウレーカ!」の内容がこの「日本の国土関係」と「日本文化」を繋げてくれるものだったんですよね。

もうちょっとだけ具体的に書くと、日本の位置や風土、水質(国土関係)と和食(日本文化)が繋がったんです。

例えば、日本の国土関係、和食、衣服(着物なども)、季節といったようにそれぞれ単発で章立ててもいいと思うんですが、私としてはそれぞれの章がユルくリンクしていたり、最初の日本の国土関係から各章に派生していっているといった構成のほうが好きなんですよね。


そしてこの番組の内容は、以前私が教えていた留学生に「なぜ日本は基本的に味噌汁だけで、他のスープが無いのか?」っていう疑問に答えてくれる内容でもありました。


で、上記エントリにプラスしたいコンセプトも出て来ました。

1 基本的にテキスト(文字)ベースで事実文の本文のみ

基本的には絵や図は無く、テキストだけの本文にしたいと考えています。

それはなぜかというと、例えば物の形を描写した文があるとして、その物の絵が描かれていると、文字のみからその形を想像するスキルを養う機会を奪ってしまうと考えているから。

また、判断や意見、評価が含まれた文を極力排除して事実文のみにしたいのは、リーディングスキルテストのイメージ。




事実文がまず読めるかどうかが重要であると、私は考えます。

なので、絵や図、地図やグラフなどのビジュアル資料は、最初から本文に入っているというよりは必要に応じて呼び出せる仕様にしたいですかね。


2 読み上げ機能も入れたい

基本的にはテキストを読んで理解して欲しいんですが、その理解の後に文字と音声を一致させる練習のために、本文読み上げ機能も追加したいなと。

まあこれは、Kindle版であればそんなにハードルは高くなさそう。

Kindleなら読み上げのスピードなども変えられますし。


できれば、声が低い男性、声が高めでハスキーな女性など、色んな声の持ち主の音声にできればなと。

これは、私が外国語で「声が低い男性」だと非常に聞き取りにくいと感じていて、色んな人の声に触れておくことでそういう苦手意識を取り除きたいと思っているから。


3 色んな方言バージョンも面白そう

私は個人的に、「やさしい日本語」のかなり大きな障壁になってくるのが「方言」だと考えています。

日本語の方言って、語彙が変わったりしますからね。

外国人にとってはかなり難しいんじゃないかと思います。

私はメディアの発達などによって、私が子供だった時よりも方言は廃れてより共通語化していくと思っていたんですが、備前市の高校生と話してみると私の高校生の時よりも方言キツくてビックリしました。

まあエリアの問題もあるんでしょうけど、方言って廃れないもんなんですかね。

おそらく方言が廃れない理由の1つとして、

その語彙でしか表せないニュアンスがある

っていうのも大きいんじゃないかと。

例えば、岡山弁で「しわい」っていう形容詞があり、これは「肉がなかなか噛み切れない状態」を表すのですが、代わりに「かたい」っていうとやっぱり何かちょっと違う感じになります。


さらに語彙だけならまだしも、最近聞いて驚愕したのが広島弁の「たう」っていう動詞。

広島出身の友人に聞いたのですが、「たう」のて形は「とうて」(ウ音便)になるのに、た形は「たった」(促音便)になるんだそうです。

共通語と文法ちゃうやん!

普通、私たちが授業で「て形」と「た形」を教えるときは、日本語の動詞は「て」と「た」が異なるだけ、っていう説明をするのですが、「たう」に関してはその説明ができなくなるってことなんですかね。

あ、「たう」の意味は「届く」って意味で、

・手、たわん(ない)けえ、取って。

などという使い方をするそうです。


まあ方言をテキストにするのってかなり難しい気もするんですが、私自身もイギリスに短期留学していた時にガイドのおっちゃんの訛りがキツすぎてさっぱり内容が理解できなかったという経験もあるので、様々な方言に対応した日本語テキストもあっていいのかなと。

もちろん、読み上げはネイティブスピーカーさんにお願いします。


☆☆☆☆☆☆☆


私は、

生教材以上の教材は無い

と思っているんですが、今後オンライン授業の機会が増えるようになると著作権の問題も出てくる可能性があるので、リスクヘッジの意味でもオリジナル教材を作っておくといいんじゃないかなって思ったわけです。

まあ焦らずゆるゆる考えていければと思ってます。


ほな、さいなら!


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akky_san at 20:00│Comments(0)教材 | 教科書

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