今月26日開催の思考力アップセミナーで行う作文添削の模擬授業で使う作文が書きあがりました日本語教師のための素行力アップセミナーVol.3無事終了

2020年09月25日

上級を見据えて初級の授業を行うっていうのは例えばこういうこと 初級の学生が「10分」を「じゅっぷん」と読んだら許容しますか?

昨日、歩いている時にふとこのエントリの内容を思いついたんで書いてみます。

よく初級クラスで問題になるのが、漢字の読み方です。

私が今まで教えていた中では、その中でも特に序数詞に入った時に問題になることが多かったです。

例えば「三羽」は「さんば」でないといけないのか「さんわ」でもいいのか、あるいは「八匹」は「はちひき」でも◯にするのか「はっぴき」でないとダメなのか、とか。

で、今回取り上げたいのは「十分」です。

タイトルに10分って書いたのは「じゅうぶん」と区別するため。

まあ「十分」でも「十回」でも「十戒」でもいいんですけど。

あなたはこれらの漢字を普段どう読んでいますか?

それぞれ「じゅっぷん」、「じゅっかい」、「じゅっかい」ですか?

私の場合、日本人と話すときは面倒臭いので「じゅっぷん」や「じゅっかい」って読んでます。

でも、日本語の授業で外国人に導入するとなると話は別。

基本的には、それぞれ「じっぷん」、「じっかい」、「じっかい」(まあ「十戒」は初級には出てきませんけどね)って読みます。

その時に、仮に学生が「『じゅっぷん』もいいですか?」って聞いてきたら、何て答えますか?許容しますか?

私は許容します。

が、必ず「『じっぷん』と『じっかい』って読み方も覚えてね。」と念押しします。

その理由は2つ。

1 彼らが上級レベルで「十中八九(じっちゅうはっく)」、「十把一絡げ(じっぱひとからげ)」、「五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)」って言葉に出合った時に、スムーズに辞書がひけるようにするため

2 より正確に日本語を教わりたいって学生のニーズに応えたい

から。

1については、Google検索をかければ例えば「ごじゅっぽひゃっぽ」って入力しても「五十歩百歩」が出てくるのかもしれませんしそうやって調べる学生が多いのかもしれませんが、一方でネット上の情報よりも辞書の中の情報のほうに信頼性を感じる学生は一定数いて、そういう人はやはり辞書をひくという行為を選択するんじゃないかと。

2に関しては、私が今まで出合った学生の中にも「日本人も間違えがちな日本語も私は正確に覚えて使えるようになりたい。」って学生は結構いたりしました。

「通じるだけじゃ物足りない」的な人たち。

まあ今はそういう学生は少なくなってきてるのかもしれませんが、もしそういう学生がいて「日本人もよくそう言っちゃうから『じゅっぷん』でもOKですよ。」って説明したら、かえって不満に思われちゃいそう。


ただ残念ながら、初級レベルで「日本人もそう言うから」って理由だけであれも許容これも許容ってスタンスの教材や学校が多くなっているように私には見えていて、危険じゃないのかなと。

許容してもいいけど、押さえるべきところはきちんと押さえる必要があるのでは?

なんか初級レベルっていう限られた範囲だけで考えられすぎていて、じゃーその人たちが上級レベルになった時に初級で教えた内容と矛盾や齟齬が生じないのか、って視点が欠落してる気がします。

まあそもそも、日本語教育における「上級レベル」の定義自体もグラついてきている気もしますが・・・


私たち日本語教師はともすれば目の前の学生だけが日本語を学んでる学生と思いがちですが、本当は色々な目的意識を持って日本語を学んでる学生もいるんだって意識を忘れたくないものだとも思います。


ほな、さいなら!


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akky_san at 20:30│Comments(0)日本語教師 | 思考の方法

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