元学生男子と元同僚の先生2人と飲みに行ってきた やっぱ雑談は贅沢でもあり難しくもあり「この文法/文型はこのレベル!」って思い込みの危険性

2020年10月19日

学生との関係構築のためにやっている4つのこと

まず最初に書いとくと、学生との関係構築っていうのは何も「学生に好かれたい」とか「人気者になりたい」っていう目的ではなく、あくまで

授業をスムーズに行えるようにするためと、その質の向上

っていうのが私にとっての目的です。 

というわけで、授業の最初の段階で私が学生との関係を築くためにやっていることを書いていきます。


☆☆☆☆☆☆☆


1 その国についてのある程度の知識を得る

これは特に、その国籍の学生を担当するのが初めてっていうケースで有効です。

これをやっていない先生って意外と多そう。

これは私がわざわざ知識を得たわけではなくたまたま知っていただけなんですが、インドネシアの学生と話をしていた時に、「インドネシアにはとても(値段が)高いコーヒーがあって、そのコーヒーはネコのうんちの中に・・・」って言ってきたので、「コピルアック?」って聞いたら、「そうです!先生、よく知ってますね!」って言われたことがあります。

コピルアックは、映画「かもめ食堂」を観たことがある人にはすぐわかりますよね?


私がわざわざ調べるのは、その時の国家元首の名前や人気があるスポーツ、それと伝統的な料理くらいですかね。

これ、立場を逆に考えると分かると思うんですけど、日本や日本人に全く興味がなく何も知らない学生に対して日本語教師としてあまり良い印象は受けませんよね。

なので、まあ最低限のことくらいは知っておいた方がいいです。


ただ、宗教的に、あるいは民族が対立している国は、その辺りのことを必ず調べておきます。

ここで重要なのは、詳しく知るというより正確に知ること。細かい情報をたくさん集めるというよりは、信頼できる情報源を選別して概要を知るっていうイメージ。

なので、例えばスペインのカタルーニャ出身の人に「スペイン人ですね。」って言ってしまうと「私はスペイン人ではありません。カタルーニャ人です!」って怒られちゃうかもしれないので、そうならないようにその辺りの事情をあらかじめ知っておきましょうってこと。


2 学生の興味の対象を知る

これも大事。

時々趣味がないっていう学生はいますが、何に対しても興味がないって人はいないと思うので、それを探ってみましょう。

私が今まで接してきた学生たちの興味の対象は、独断と偏見で書くと、国籍にかかわらず男子はサッカーかアニメ、女子はメイクかダイエットが多かったという印象。

情報収集のやり方は、まあ一般的には休み時間の雑談なんかでいいと思います。

私が以前いた学校では私は担任を持つことが多く、その学校では授業がスタートしてしばらくしてから個人面談が行われていたため、そこで色々と聞くことが多かったです。

また、「私の好きなモノ/コト」ってテーマで軽くスピーチしてもらうと、その段階で学生の発音のクセも分かって一石二鳥かも。

あるいは、こちらが探らなくても学生から文作りの作文なので、そういう情報をくれるケースも。


3 興味の対象がわかったらそれについて調べるかアンテナを張っておく

これもさほど難しいことではありません。

例えば、FCバルセロナのファンっていう学生がいたら、メジャーなメンバーの名前を調べておくとか、ニュースアプリでその辺りの情報が入ってくるように設定しておくとか。

あとは日本アニメ全般好きな学生がいたら、今だったら「鬼滅の刃」を何話か(本当は全話が望ましいと思いますが)見ておくとか。

因みに、こんなニュースが。




「私は、サッカーとかアニメとか全然分かんないんです」って立ち位置に居続けるのではなく、ちょっとだけ学生の方にに寄って行ってあげるイメージ。

これも意外とやってない先生多いかも。

でも、これをやっておくことによって自分の授業のネタも増えるので、回り回って教師側のメリットにもなるんですよね。


4 一度得た学生の情報はできるだけ忘れない

今までの1〜3までの情報も含めた学生情報は、教師側が忘れないことが肝要。

でも実は私、これが一番苦手なんですけど。なので自戒も込めて。

一度得た情報を忘れちゃうと同じ質問を何回も繰り返すって事態にもなりかねず、学生との関係を構築したいっていう思いとは裏腹に、却って学生からの信頼を失う恐れがあります。

逆にきちんと学生からの情報を覚えている先生は、「この先生は私が言ったことをちゃんと覚えていてくれる先生なんだ」と評価され、良好な関係を作りやすくなります。おそらく好感度も上がるのでは?

この辺りって、実は学生はシビアに見ているような気がします。


私はこのことが苦手だったので、学生の好きなモノ/コトの表だけPCで作って、そこに手書きで面談で得た情報やその後得た情報を追加で記入してました。私の場合、キーボードを打つよりも手書きをしたほうが結果的に記憶が長続きするので。


というわけで、今まで私が学生との関係構築を目的にやってきたことを書いてみました。

これを読んで、どこかの先生の学生との関係性向上や、授業の質が上がればいいなって思ってます。


ほな、さいなら!


日本語ランキング 

script> (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

元学生男子と元同僚の先生2人と飲みに行ってきた やっぱ雑談は贅沢でもあり難しくもあり「この文法/文型はこのレベル!」って思い込みの危険性