「学習者の発話量が増える=会話の能力が上がる」ってことなの?教えるよりも好きなこと

2021年04月30日

その方法で質の確保はできてますか?教師採用の際の紹介の怖さ

コロナ前は留学生が増え続けていて、あまり計画的ではない運営をされてた日本語学校では学生の増加に教師の採用が追いつかず、紹介のみで採用するなんてこともあったようです。

でも、これ相当リスクが高いです。

後述しますが、その採用がうまくいかなかった場合、リスクだけでなくコストも相当高くつきます。


こんな話を聞いたことがあります。

その学校では数年前から学生が増え続けており、採用試験を行う時間的・人的資源的余裕はありませんでした。

そこで、在籍している非常勤の先生にお願いして何人か紹介のみで採用を決定。

ところが、この判断が仇となったんです。

紹介のみで採用された日本語教師のお一人が、(私が書くのもなんですが)準備もあまりしないどころか、日割りのカリキュラムを遂行できず(積み残しのレベルじゃなくて)別の日の授業を行ってしまうなど、授業運営が破綻してたということです。

超問題ありの先生だったってこと。

しかし、だからと言って採用した以上簡単に解雇できませんよね?

なのでその先生の授業のクオリティを上げようと、入れ替わり立ち替わり専任講師がその先生の授業に入ってオブザーブし、何回もフィードバックがなされました。

しかも、その先生は自分の授業の問題点をお認めにならないので、1回のフィードバックにかなり時間が費やされたようです。押し問答的な。

これが冒頭に書いたコストです。

そういう先生にももちろん給料は支払われるので金銭的なコストと、膨大な時間のコスト。

その先生へのフィードバックの時間があったら、他の有意義なことに時間を割けたのでは?


この状況って、関わる人誰もが不幸じゃないですか?

学生も嬉しくないし、先生ご本人もそうだろうし、専任サイドもね〜


というふうに書いてきたakkyですが、2つ目の学校に採用されたのは紹介でした。

が、先ほど挙げた先生と決定的に異なる点は、

私を紹介した先生は私の授業を何度も見ている

っていう点。
 
その先生は私の初めて勤めた学校の専任講師で、採用試験の模擬授業や私が初めて受け持ったクラスの授業、それ以降も何度も私の授業を見てるんですよね。

なので、今更私が採用試験で模擬授業をしなくても私の教授力はよくご存知だった、って事情があります。


私は紹介自体は悪いことではないと考えていますが、紹介のみだとかなりリスクが高くなり、状況によってはコストもかさむことになるんじゃないかなと。


あなたの学校の採用システムはどうなってますか?


ほな、さいなら!


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akky_san at 20:35│Comments(0)日本語学校 | 採用

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