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2021年05月12日

日本語学校の教務主任になってほしい歴史上の人物はこの人を置いて他にない

最初に「教務主任」って表現をしてますが、この肩書き限定というよりは、

採用や人事の権限を持っていて、現場でそれを行使する立場の人

を指します。

学校によって違ったりしますからね。


で、日本の歴史上の人物の中で、私が最も教務主任として推したいのがこちらの本を著した人。

現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 守屋淳 訳



もうお分かりですよね?

今話題の

渋沢栄一

です。

現在放送されている大河ドラマ「青天を衝け」の主人公です。

私は、名前は知っていた程度で特に渋沢栄一に興味もなかったのですが、仮に学生に「渋沢さんってどういう思いで何をした人ですか?」って聞かれて全然答えられないのも恥ずかしいなって思って、「論語と算盤」を読んでみたわけです。

渋沢栄一って何をした人かご存知ですか?

私が読んだ「現代語訳 論語と算盤」のはじめにによると、

(現在の)JR、日経新聞、サッポロビール、みずほ銀行、帝国ホテル、明治神宮、聖路加病院

などの設立に関わった人です。

もうちょっと書くと、彼の人生は、

1 尊王攘夷の志士として活躍した時期
2 一橋家の家来となった時期
3 幕臣としてフランスに渡った時期
4 明治政府の官僚となった時期
5 実業人となった時期 

といったステージに分かれているとのこと。

大河ドラマでは、今は2くらいですかね?

先ほど挙げた企業に関わったのは、5ですね。


で、私がこの「論語と算盤」の中で最も感銘を受けたのがこちら。

わたし渋沢は、渋沢の心をもって、自分と一緒にやっていく人物に相対するのである。その人を道具にして自家の勢力を築こうとか、どうだとかいう私心は毛頭持ち合わせていない。ただ、わたしの素直な気持ちとして、適材を適所に得たいと考えているのである。

素晴らしくないですか?


ここで日本語学校を振り返って、いわゆる人事権を持ち講師を配置する教務主任の振る舞いを考えてみます。

少なくとも私が見聞きして来た教務主任の行いは、渋沢さんの真逆でした。

私心だらけ。めっちゃ恣意的です。

個人的な好き嫌いで配置を決定したり、耳が痛い指摘をする口うるさいベテラン教師に対して担当コマ数を操作したりするっていう例をたくさん見聞きして来ました。

全く学習者の利益を考えず、自分の感情を優先する的な。

人事権を掌握するっていうのは組織を牛耳るってことになるので、こういう人がいる日本語学校ではなかなか安心して働きづらいです。

もちろん、中長期的なスパンで全体を俯瞰して組織運営にあたる教務主任もいるとは思いますが、私は今まであまりそういう人の話は聞いたことないです。


従来の学校の「教務主任が全ての人事の決定権を持っている」っていう仕組みをどうにか変えられられないものですかね?

私が今一つ考えているのは、特定の人物が権力を持ち続けると組織が腐敗するので、権限を任期付にするっていうこと。

これどうですかね?

どうやって仕組み化するのかについては、まだ考え中ですが。


それから、適材適所に関しては、講師の向き不向きを見抜く眼力というか洞察力も、教務主任には持っていてほしいところ。

私心で人事を操るのはその人の意志の問題ですが、こちらはスキル。

なので、自分にとっての都合で講師配置を行う主任には培われないものであり、学習者のニーズに敏感で学校全体にとってのメリットを考えられる主任にしか得られないスキルなのかなと。


渋沢栄一みたいな人が教務主任の学校があったら、私も働きたいです。


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akky_san at 20:41│Comments(0)日本語学校 | 講師配置

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